『お話の中くらい、ハッピーエンドがみたいじゃないですか。
辛いのは現実の世界だけで十分です』




 ――祐一さん

 誰かが、俺を呼んでいた。
「――…をみませんか?私と。永遠に続く、…を、私とみませんか?」
 みれるものなら、みたい。
 こんなに哀しいのは、嫌だから。
 だから俺は――、それに応えた。



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