太陽の眺め方

作者:匿名投稿さん   第 5 位(54.19 pts)

Manukeさん (4点)
うーん、新婚さんを朝早く起こしてその告白は、少々無神経なんじゃないかと(^^;)
それから、お話にいくつかツッコミどころがありました。
まず『大きな木』ですが、話の流れから推測すると移植されたのではなく成長したようですけど、いくらなんでも十年程度で大木にはならないと思います。
それから、名雪の「だよ」が多すぎです。だよもん星人にしても限度というものがあります。
また、重箱のすみ突きですが名雪が司会をしたのは結婚式ではなく披露宴ではないでしょうか。
ストーリーの流れ自体は悪くないと思います。

むりさん (8点)
うまくまとまらない気持ちを伝えようとするのは、まるで恋、みたいですね。


五月の風のようなキラキラした瞬間が、胸の真ん中で渦巻いています。
それは沢山の醜さを削り落とした先にようやく僅かな表面を露出させた名雪の笑顔だったり、痛々しいほどに純朴な北川潤の横顔だったり、まるで母親のようなこの街の守り神の、雪のように降り注ぐ無数の羽根の純白だったりしました。


結婚式のスピーチで妹の話を持ち出す香里に、どんな辛い思い出も美談の名の下に浄化してしまう人間の浅ましさと、移りゆく心の生々しさを見たような気がしました。
そんなものにいちいちケチをつける気持ちも、同じように浅ましいのでしょうが――。

じゅうさん (6点)
北川の心理描写が細かくてリアルでよいです。
弱さを描きつつそれが北川に対する好感になっているのは、文章の上手さのおかげですね。

かきさん (4点)
 文章は普通に上手ですし、話の筋も好みです。切ない話は大好物っす。
 ただ、文章が巧みだからこそ、どうしても気になる点がいくつか。
 まず北川君ってば独り言多すぎですよね。北川君が独りで何か言う度に冷めていっちゃいました。
 あと、美しい景色を見て、写真を見て、「なくしてなんかいなかった」という流れがイマイチ納得できませんでした。
 文章から山の美しい情景は浮かんできます。雄大さも伝わってきます。その辺実にお上手です。でも、そこから、今作中のように考えが変わっていくのはどうも理解できません。「俺の悩みなんてちっぽけなものなんだ」て流れていくなら、ありきたりだけど、理解できるんですが。
 「なくしてなかった」という結論に行くのなら、そもそも写真だけで良いような気がします。写真のバックにその光景が映ってて「その記憶は天使の羽のように輝いているんだから」なら十分納得もできるんですが。
 あと、これが一番ひっかかったところなんですが、最後の告白って相手の都合全く考えてませんよね。
 言った北川は振られてすっきりもするのでしょうが、結婚してすぐ、これから幸せになっていこうっていう時に「実は好きだったんだ」とか言われた香里さんは相当困ったと思います。冗談や笑い話みたいな形ならまだ分かるんですが、どうもこれガチっぽいですし。
 作品から、作者さんが場慣れしてて実力もある方だと分かるので、糧としていただけるよう色々と書いてみました。結構辛辣な感想となってしまいましたが、許していただければ。
 アルエムさんでしょうか? 違ったらごめんなさい。

LM_STACKさん (10点)
情景描写、心情描写ともに丁寧で、
なおかつ、それらの配分がバランス良くできていると思います。

琴吹 邑さん (6点)
名雪が良い味出しているよなあと思います。
その分北川がちょっと、女々しいかなと思います。
まあ、叶わない想いって、区切りをつけるまで大変なのはわかるんですけど、
ちょっと自虐的すぎかなと思ったもので。

電車の中で、そんなには長く天使の羽は見られないんじゃないかなと思いました。
たとえ車内を走ったとしても、電車の速さにはかなわないんじゃないかなと。
電車って、ほんとにあっという間に通り過ぎますし。


Foolisさん (10点)
ある一冊の少女漫画からはじまる、って言う設定がいいですね。
なかなかに洒落た設定で、最後の天使の羽の表現もまたしゃれていて全体的に非常にいい感じになっていました。
あと、最後の
>『へ? 何を?』 
>「結婚おめでとう」
>『は? 何よ。今更』
>「まぁ、こっちにも色々あるんだよ。でさ」
ここが秀逸ですね。
もうよかったです、最高でした。

ebiさん (7点)
ハチクロ大好きな私ですが、楽しく読ませていただきました。全体に纏まっているとは思うんですが、もう少し細部に亘って構成、推敲してもらいたかったなあとも思います。

PFRさん (4点)
 名雪がだよもん星人すぎて不自然きわまりない。
 タイトルはありえないくらい秀逸ですが、中身は肩の力を抜いたほうがいいのではないかという印象です。理由はたぶん二つで、第一に、大の大人が浮ついた大仰なこと言いすぎだよみたいな感じが全体的にします。最後の一文などは本当にもう少し良い代替案がなかったものかと。第二に、密度が均一なので、相対的にクライマックスの迫力が欠けてしまっているように思えます。主題と必ずしも関係のあるわけではない結婚式とか名雪との会話とかは、のちの展開を強調するためにももっとさらりと流してよかったのでは。
 言葉を重ねていくのはそれはそれで一つの表現方法ですが、短く研ぎ澄まされた表現を峻別して用いることもまた大切なのではないかと愚考します。

竹仙人さん (3点)
 原作(引用元の方です)と比べたわけではないですが、と断りを入れた上で。
 洗いざらいを書きすぎているためか、心理描写がことごとく上滑りしているように感じました。率直に言うとくどいです。文章量の問題ではなく、内容が同じなんですね。女々しさを表すひとつの手かもしれませんが、似たような言い回しや表現が繰り返されるため、フレーズ同士がお互いを埋もれさせて相殺してしまってます。そのせいか、膨らみっぷりの割に全体にメリハリが感じられません。
 もっと行間を読ませた方が個人的には好みなのですが、うーん、肌に合わない、というところで落ち着いてしまいそうです。
 基本的に情けない・うじうじ・ヘタレ男は大好きなんですが、この北川からは、そういった要素もあまり、北川本人が思っているほどは感じられませんでした。

つうじいさん (8点)
名雪が強いですね。
北川は情けないように見えますが、思いをいつまでも引きずってしまうほうが彼らしい。
途中名雪と北川がくっついたら嫌だなとか思ってましたが、名雪の行為が純粋な親切心だけでよかったです。
傷口を舐め合ったりせず、それぞれ前に進んで欲しいとおもっていたので。

心華さん (7点)
青春って感じがしますね。
長いこと青春引っ張りすぎだろって気もしますけど、北川にしてみれば、それくらいマジだったんだなぁ〜と思えるお話しでした。
私には少々しんどい長さでしたが、それでも楽しく読ませていただきました。
ありがとうございます。

衿元馬桜さん (6点)
好きだった子が友達と結婚しました――ってリアルに想像するとかなり凹むシチュエーションですよね(汗) 北川に関して、そんな凹みぶりはよく表現されてて良かったと思います。
テーマ的に「それ散る」を思い出しました。なんでやねん。

匿名希望(25、リーマン)さん (6点)
>わたしに出来るのは、ここまで
 と言いつつも、かなり手助けしているような気がする(笑)。
 ここまで行動してしまうのはどうなのかなと思いました。これだと北川があまりにもダメすぎる(笑)。でもそのダメさが永遠の2番手なのか。
 最後の方は少し綺麗に書き過ぎているように思えました。 

えびふりゃーさん (5点)
作品自体は悪くないというかなかなか良作な部類に入ると思います。
ただ、致命的な設定が大きく評価に響く感じですね。
物語で重要な役割を持つ木の設定があまりにもいい加減すぎます。
イメージ先行で適当に書かないで、きちんと木はどういう成長するとか調べてから書いた方が良いですよ。
あまりにもそこが気になって仕方なかったので、物語に入り込めませんでした。
もうちょっとなんとかしてほしかったです。

KATUOさん (5点)
最初と最後のフレーズはハチクロですかね。話の中身もなんかハチクロっぽい。

北川が最後に香里に思いを伝えるのはあまりいい気分がしませんでした。未練タラタラな感じで。
だけどこれがまたハチクロっぽくもあるんですが、でもねー。

あと、切り倒された木なんですが、わずか数年で立派に成長する木なんてあるんでしょうか。

Natsuさん (6点)
いいですね。
失恋した北川と名雪が魅力的に描けてますし、祐一と香里を敢えて影薄くしたのも上手くいってると思います。
景色の描写はいまいち伝わってこなかったです。実際に見ないとわからないとは割り切れましたが。



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