ライク

作者:KATUOさん   第 10 位(51.91 pts)

Manukeさん (8点)
「別れて終わり」というパターンでなかったのは良かったのですが、展開にもう少し何か、予想通りではない要素が欲しいです。
あと、やはり祐一の抱える葛藤の解決があっさりし過ぎているのも少々気になりました。

むりさん (5点)
 バイト帰りに降り出した雨に、行き場を無くした子猫のように、男のアパートに飛び込む少女。
 濡れた髪が額に張り付き、青ざめたくちびるは白い息を吐きながら震え、そっと触れた指先は氷のように冷たくて。
 見つめ返す瞳の、ひた隠しにした心の奥を白日の下に曝されるような、深さと向き合う勇気を以って。

 80年代の青春ドラマのような展開をワクワクしながら追いかけていたのですが……。
 綾香のキャラクタ造詣と、その気持ちの動きが余りにも軽すぎて、物語としての深みをまるっきり無くしているという印象です。
 祐一の、あゆに対する気持ちを薄れさせていく課程にスポットを当てていることがその理由かもしれませんが、個人的には納得できませんでした。
 綾香の祐一に対する呼び方が、苗字から名前へと明確に変化しますが、そこにどれだけの深みがあるのか。彼と彼女の間を繋ぎとめる愛とか恋とか友情とかいう名前の絆に、どれだけの時間が、思いが、行為が、その撚糸を織り上げているのか。
 その深みを感じられなかったため、お話に入り込むことが出来ませんでした。


 シチュエーションは非常に好みだったので、余計にそう思います。
 僕が数を知らないだけかもしれませんが、純然たる恋愛小説ってあんまり見かけないから、たまに見つけるとものすごい勢いで飛び掛かってしまいます。
 つまり、飛び掛かるだけの魅力はあったけれど、あんまり美味ではなかったということです。

じゅうさん (8点)
元々祐一の一人称で書かれたものでしょうか?そこがやや気になりましたが、
前向きなエンドは読んでいて気持ちがよかったです。


はむさん (8点)
月宮あゆのそっくりさん! きっと幼児体形なんですね!
コスプレさせて口調も調教すれば完璧だぜ! ハァハァ。そしてゴスロリ、これ最強。

かきさん (6点)
 少しだけ特殊なボーイミーツガール。
 好きな話です。全体的にちょっと物悲しい空気で、それが最後に少し晴れるのも素敵。綾香も魅力的ですし。
 落ち着いた文体はこの話の大きな魅力だと思うんですが、でもちと淡々とし過ぎていたかなと思わないでもないです。ストーリーを進めているだけというか。
 そういう印象もあってか、上手く話に入り込めなくて、読者としては浮いたところから話を眺めてた感じでした。
 45kbいっぱい使って書いて欲しかったなぁなんて思いました。

LM_STACKさん (5点)
タイトルの由来は、She like Ayu.でしょうか?
重たい雰囲気で話を、最後で転換させたのが良かったですね。

琴吹 邑さん (6点)
こういう、まったりとした展開嫌いじゃないです。
もう少し盛り上がるところがあっても良いかなとは思いますけど。


誤字報告
やげて「それじゃあ、私はこれで」と

Foolisさん (8点)
途中でおわられたーーーーっ。
設定はめちゃくちゃ好きです。だけどだけどだけどっ。
途中でおわられたーーーーっ(激泣
ほんとに面白かっただけに残念です。


PFRさん (8点)
 文体にしろタイトルにしろオリキャラにしろ、本来なら避けるべき鬼門へ敢えて突貫しているようで、読む前は嫌な予感しかしなかったのですが、読み終えてみるとなかなかよくできた話だと思えました。世界の残酷さに打ちのめされて立ちどまっていた祐一が、何か明瞭な希望を見出したわけではないけれど、それでもとりあえずは一歩先へ進めた、その姿を等身大に上手く描いている。北川、香里、名雪といったキャラクターの使い方も巧妙です。
 気になった点を三つ。一。北川の登場が突然すぎるように感じました。伏線なしに同じ大学だとそのタイミングで書かれても、後付け設定かよ、としか思えません。二。「祐一の中で彼女の存在がだんだん大きくなっていくが、日々感じ取れた」これは一行で済ませて欲しくないです。三。以前KanonSSを書いたとき、登場人物が絶望とか悲しみといった類の単語を自分で用いると自らの立場に酔っているように見える、と指摘されて、成程と思ったことがあります。同じことが、この作品にも指摘できるかと思います。

竹仙人さん (6点)
 あゆと同じ外見でこの性格……ちょっとフェチにはたまりません。いや、たまりません。
 漢らしい彼女にやられました。

つうじいさん (6点)
普通に面白いです。
あゆの顔で話す、綾香の台詞を考えると特に面白いです。
シリアスだけどそんなに暗い感じがしなかったので読みやすかったです。
ただそれは長所でもありますが、内容を軽く見せてしまうので短所でもあるような。
もっと地の文を増やして、祐一の葛藤も多くしてシリアス面を強調したほうがジャンル”シリアス”としてはよかったかも。

>「……お前っ、これだけは言っておくけどな、」
>「分かってるよ」

の名雪の台詞には色々想像させられました。

心華さん (9点)
面白かったッス。
とりあえず、容量か締め切りの所為かは分かりませんが、最後がちょっと勿体無かったです。
せめて祐一の気持ちが晴れるなりなんなりして終われば、私はもう少し気持ちよく読み終われた気がします。
そんなわけで1点だけマイナスで。

この終わり方もこの終わり方で有りっちゃ有りって気もするんですけどね。
まぁ、私的な感想ということでご勘弁。

衿元馬桜さん (4点)
雰囲気作りが難しかったような気がする。あゆ似の綾香の良さがもっと伝わってくる構成だったらもっと勝負出来ていたかもしれない。惜しい作品でした。

匿名希望(25、リーマン)さん (4点)
 男の弱さですね。同じようなものを求め続けるというのはどんな男でも共通で、根っこにあるのは「母」なのかなというのは戯言ですが、この一篇での祐一の造形は本編の祐一っぽくて良かった。暗い感じがいい。
 ただ、「綾香」は物分りがよすぎて、キャラとしての都合の良さが目立っているような気がしました。






えびふりゃーさん (3点)
うーん、どっちつかずですね
祐一の立ち直りの話とオリキャラのとの恋愛話で成り立っている本作ですけど、どっちもものすごく中途半端なんですよね。
ちなみに、どっちも結末がついてないからという意味ではないです。
両方とも物語として上っ面だけを追ってる程度で、全然掘り下げられてないんですよ。
その大きな原因の一つに描写の甘さにあると思います。
行動とか視覚的な描写とかはされていても祐一や綾香の感情的な描写がほとんど無いんですよね。
だから、感情の動きとか揺れみたいなものがほとんど伝わってきません。
ああ、あとどっちつかずといえば、一人称と三人称がごちゃ混ぜになってます。
そこら辺も感情の描写が出来てない要因の一つかと。

Natsuさん (5点)
新しく会った彼女はあゆに似ていた、という設定ですが、生かしきれていないように思いました。
祐一があゆのことで悩んだのは最初だけで、その後は以前の明るい祐一に戻ってますし、彼女も結局外見が似てるだけであゆとはなんら関係なかったし、途中で出てきた北川も名雪もほとんど何もしてないし、最後のほうで彼女にあゆのことを打ち明けてからもあっさり吹っ切ってますし、おまけに『過去の亡霊』と切り捨てる始末。
祐一にしても綾香にしてももっと葛藤を描いてほしかったです。
名雪もストーリーをオリキャラオンリーにしない可能性のある貴重なキャラですし、もっとちゃんと描いてほしかったです。
まあそういった設定の問題を除けば悪くはないと思います。
味気なくはありますけどそれをカバーするだけの文章力はあると思いますし。

ところで一つ気になったのですが、髪の細さって見ただけでわかるんでしょうか?



有効票24 
1 点1(4.17%)
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4 点4(16.67%)
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