春を夢見る狐達
作者:くろGさん 第 6 位(53.41 pts)
Manukeさん (4点)
お話の流れはなかなか悪くないのですが……。
ちょっと原作を引用した部分が多いように思います。二次創作としては少々どうかな、と。
それから、やや狐達の表現が擬人化されすぎているようにも感じました。あくまで個人的にはですが、真琴が人間性を失っていく悲しみが真琴シナリオの肝だと思っていますので。
ぴろのキャラクタ付け自体は健気で良い印象です。
じゅうさん (1点)
もう少し、考えて作品を執筆されたほうがよいと思います。
この妖狐族の設定に、いったいどれだけの意味があったのでしょうか。
固有名が存在しないとか、双子や三つ子は珍しいとか(余談ながら、普通のキツネなら五つ子六つ子ぐらい当たり前では?)
夢見の法は変化の法の二つ名を持つとか、
いろいろと設定を作っていますが、それらが全く話に活かされていません。
そんなものに文字を費やすぐらいなら、ぴろの真琴に対する愛情、覚悟をもっと丁寧に書くべきでしょう。
固有名を持たない種族が、自分達に名前がない、などと語るのはおかしなことです。
固有名の概念はあるのに、わざわざ「丘の子」などと呼んだりして頑なに使用しない理由が見当たりません。
それでいて人間達を固有名で識別しているのですから謎です。
こんなすぐ矛盾がでるような設定を何故作ったのですか。
期間限定、試験官兼補佐官といった、人間社会を思わせる用語を使っているのは、興ざめでした。
もっと、幻想領域の住人らしい言い回しがあったと思います。
対句表現(又はそれと類する表現)を異常なまでに多用しているのにはどういう意図があったのでしょうか?
ここまでされると、馬鹿の一つ覚えみたいです。ぴろをそんなキャラにする意味がわかりません。
その他気になったところ。
>それはぼくらこの山に住む狐たちが一様にして持つ不思議な神通力のことだ。
>原理とか理屈は分からない。
>ただ、だれでも必ず使えたし、誰でもどういう力なのか知っていた。
>それは願いを叶える力。
>といってもたいしたことが出来るわけではない。
神通力なら不思議なのは当たり前。
たいしたことが出来ないなら、それは神通力とは言いません。
誰でも使えるなら、それは神に通ずる力でもなんでもなく、(妖狐にとって)普通の力です。
こんなデタラメな文章は久し振りに見ました。
>「あのね、おばあちゃんお願いがあるの」
>「ああ、よいぞ」
>「あたしニンゲンになりたい」
>「駄目じゃ」
>「でも、あたしはなりたいの」
>「そうか」「ならば、お主に試験を受けてもらう」
大婆さま、どんだけ意思が弱いんですか(苦笑)。
はむさん (5点)
狐が人間に憧れるだと? くだらん! くだらん! くだらん!! 非ぃ科学的だ!
……あれ?
おふざけフィルターを解除して真面目に書きます。
<以下うんちく>
最初、夢落ちエンドで終わったら、今回のこんぺで唯一の1点を放り込もうと思っていたのです。
理由といたしましては、「そんな風に救済されては真琴シナリオの魅力が台無しになるだろう」と。
真琴は散ることによって真価を発揮すると、僕はかんがえているからです。下手に救われたり生き返ったりしたら台無しだろうと。
ちなみに名雪は切なさ大爆発の報われない陰のヒロイン系とぼくの中では位置づけられています。
ですが、それでこそ名雪は真価を発揮すると僕は思うわけです。変に名雪エンドとかで終わったら、やっぱ台無しですよ。
やっぱ振られないとだめですよ。弄ばれないといけませんよ。卑猥な言葉で罵られないと! 嬲られないと! 刺されないと! だおー!(ぉ)
振られるから美味しい役どころと僕は思います。
こう、「もう、似合わないのかな……」みたいに、鏡で髪の毛を三つ編みにいじってる、東映版名雪が僕としては最高なわけですよ。
髪の毛いじる女の子は、切な過ぎます。
あれ? なんで名雪の話をしているんだろほ。それに真面目じゃないですねとほほ。
<うんちく終了>
さて、5点の理由はですね。返ってくるようなことを仄めかしたら上気の理由から台無しじゃないかと僕は思うわけですよ。
真琴が戻ってきたら、あの時の別れはなんやったんじゃいって感じですよ。この辺はNO4と同じ理由だったりします。
まぁ個人的な好みでございます。
さぁ冥界に還そうぜ!
かきさん (10点)
あー、すんごい面白かったぁ。
ぴろ=真琴の兄という設定は初めて見たんですが、いやぁこの作品はその設定を生かして非常に上手くできていたと思います。
正直な話、文章にはまだ荒い印象を受けます。多分そんなに書き慣れてない方じゃないかなぁとか思ったり。
でもそんなの気にならなくなるぐらいに魅力的なお話でした。よく練ってあって原作とのリンクもしっかりしていて、なんていうか実に良質な二次創作でした。
改行のしかたについて。今作では一行一文の形で書いてありますが、個人的には、意味上の固まりや演出、展開的な意味を考えて改行してある作品の方が好みです。単純にいうと、もうちょっと改行が少ない方が好き。
とはいっても、web上の文章なんで、読みやすさとか色々な問題はあると思います。そのあたりはあくまで作者さんの好みでしょうね。
これ上位取らなきゃ暴れる(笑)
LM_STACKさん (4点)
ぴろは、かつて美汐のもとに現れた妖狐という設定ですね。
妖狐が消えるのは試験中だからということにすると、
真琴が水瀬家に定着するタイプのお話の辻褄が合うということになりますね。
物語自体はプロローグとエピローグ以外は、
ぴろ視点での真琴シナリオですが、改行が少ない方が読みやすく感じます。
琴吹 邑さん (9点)
素敵なお話でした。
妖狐に関する設定もすごく良かったです。
今回の作品群の中で一番よかったと思える作品でした。
Foolisさん (5点)
割とストレートな真琴シナリオの裏でしょうか。
いや、ほんとにKANONは色々なSSが作られたので(汗
まぁそれはともかく丁寧にかけてはいてよかったです。
ただ、ちょっと文章が書きなれていなかったかなぁ、とそれが残念でした。
ebiさん (6点)
かなりツボに入る、凄く素敵な物語でした。
ただ少し残念、そして勿体無いと感じたのが、文章技術でしょうか。私も偉そうなことを言えたものではないんですが、この物語にそれがあれば、おそらく点数も9点、10点になっていたと思います。
いやはや、それにしても凄く素敵で優しい物語でした。
PFRさん (3点)
試験だとか夢見の法だとかが出てくるたびに、それについての説明が説明にのみ留まってしまって、物語の流れが滞っているように思われます。加えて夢見の法の設定から、真琴の復活という予定調和に物語を押し込めようとする意図があからさまに見て取れ、緊張感を欠いているとも感ぜられました。兄の狐がぴろだったり美汐のもとにやってきた妖狐だったりするのは結構面白いアイデアだと思ったのですが、どうにも上手く使いきれていないという印象です。
最中さん (7点)
夢見の法など設定に可能性を感じました。面白かったです。
これならもっと踏み込めたんじゃないかなあと欲を出してしまいます。
特に中盤、原作のぴろの場面をなぞるのに割と容量を使っているので、もっとコンパクトにして、他の何かを加えればーなんて作者でもないのに色々考えていました。笑
まてつやさん (10点)
10点を付けておいてなんですが、このSSは個人的にツッコミどころはいくつもあります。
ただ、作品自体がとても素晴らしかったのでそれらは目を瞑りますし、その点についてはこれ以上は書きません。
素敵な作品をありがとうございました。真琴好きなんで、とっても満足でした。
ぴろを歩道橋から落とすシーンとか最高でした。
普通に上位入りそうですね。
つうじいさん (9点)
面白い。そして読みやすい。ジャンルの真意はわかりませんが。
ストーリーは正直言うと序盤で予想できてしまいましたが、分かっていてもおもしろかったです。
中篇だと地の文の表現を無理に難しくする人が多いですが・・・
この作品は読みやすいのに必要なものはきちんと描写されている。SSの見本だ。
兄のやさしさが心に響きました。祐一も少ない出番でいい味でてますね。
強いて言うなら大婆様の出番をもう少しだけ天野にまわして欲しかったです。
事情により満点はあげれませんが優勝候補筆頭。
衿元馬桜さん (8点)
すごく素朴で丁寧な語り口で、引き込まれました。ストーリーもしっかり作ってあって好印象です。
匿名希望(25、リーマン)さん (5点)
狐側からの真琴シナリオという趣向ではありますが、「ぼく」の目線が強すぎて、逆の角度から真琴シナリオを見つめなおすという意味では足りない感じがします。
しかしながら、この、何というか、毒気のなさがいいですね。ちょっと癒されました。
Natsuさん (4点)
兄妹と関わってきた美汐と祐一がたまたま同じ学校の知り合いだったり、気絶していたぴろを記憶を失ってるはずの真琴が偶然見つけたり、あまりにも偶然が多すぎると思いました。
ミステリなんかでは偶然と思われた現象には大抵は何らかの根拠があるものですが、この作品でも読者が納得できるような理由をつけてほしかったです。
有効票 | 21 | |
1 点 | 1 | (4.76%) |
2 点 | 0 | (0%) |
3 点 | 1 | (4.76%) |
4 点 | 4 | (19.05%) |
5 点 | 6 | (28.57%) |
6 点 | 1 | (4.76%) |
7 点 | 2 | (9.52%) |
8 点 | 1 | (4.76%) |
9 点 | 2 | (9.52%) |
10 点 | 3 | (14.29%) |
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