グリーンスリーブスが聞こえる

作者:琴吹 邑さん   第 11 位(51.06 pts)

Manukeさん (3点)
うむむ……。
取りあえず、指示通り『グリーンスリーブス』を聴きながらSSを読んでみましたが、曲の方に意識が行ってしまい文章はあまり印象に残りませんでした。
少なくとも、私にとってこの指示は逆効果でしかなかったようです。

後半で参加する人の輪が広がっていく点は良かったものの、「真琴の帰還→美汐が複雑な思い」というパターンのお話は多いので、真新しさは感じられず……。
あと、『おでん種』のネタは少々浮いている感がありました。

じゅうさん (7点)
原作を尊重しつつ、自分の表現したいものを書き表す。素晴らしく正統派のSSでした。
良作。

はむさん (5点)
ここで鈴の音フィニッシュすれば完璧だぜ!
でも丘の狐たちは
うるせーー人間どもがぁぁぁあーー! 音ならすんじゃNEEE!
傷害罪で提訴すんぞヌキャァァ! 動物にも(昔は)訴訟能力あるんやぞWRYYY!
とか思ってそうだぜぇ?

<真面目フィルターON>
登場人物全てが慈愛に満ちた優しくて童話のようなお話なのですが(kanonらしい雰囲気^^)
どうなんでしょうねぇ。僕個人としましては、
そのような話しにあまり趣向がないので、なんとも申し上げられませんが……。
大人まで丘の合唱に加わるとか、僕にはとても発想できません……。夢のない奴でちょっと僕は悔しい思いしてます。
どうしても、「こいつらジブリかミュージカルかありえねー」とか思っちゃいまして。
いや別に僕はハッピーエンドが嫌いなわけではないんですがね。
kanonは辛い運命を愛する彼女と二人で乗り越える作品なのはわかってるんですがね。
ただ、同じkanonでも麻枝シナリオにはあるんですが、
人間臭さがほしかったなーと(それがあるから不評なんですが)
久弥シナリオに足りないのは、そこだと思うんですよ。
エッセンス程度でもいいですからほしいなーと。
ちょっと人物描写が(そういった意味で)薄いかなーと不満こぼしてみます。

まぁ贅沢な悩みですし、作風にも合わないので、このままのほうがよいのは分かっておりますが。
個人的好みでこの点数、恐縮。

かきさん (5点)
 なんていうか、実にど直球な作品でした。
 人の思いが奇跡を起こす。優しい話です。もろに好みの方向でした。
 ですが、ちと今作はあからさま過ぎたかな、と。話の展開にしても演出にしても。
 作者さんの思いが強過ぎたのかもしれません。一歩引いて見るべきだったのかも。
 僕もSS書きとしてこういう優しい話系統を目指しているので、多分、作者さんの気持ちはすごく分かります(笑)

LM_STACKさん (4点)
皆の想いを合わせれば、消えた妖狐が戻ってくるというお話ですが、
終盤で丘に集まる人数が増えて来ないと「あの子」が戻って来ないという点で、
真琴との差別化を図ったという印象があります。

Foolisさん (5点)
色々がんばってくれているのはわかるのですががんばってください(汗
ちょっと心情がとぎれとぎれすぎますね、文体がこなれていない感じがしました。
どうも読んでいて微妙な感じが(汗
ネタとしては好きですし、グリーンリーブスは面白いと思いましたし。
それだけにちょっと残念だったなぁ、というのが本音ですが。

PFRさん (6点)
 文章は、リーダビリティは確かに高いかもしれないけどでもそれだけだなと感じられてしまいました。あと特に序盤に顕著ですが、オカリナという言葉が頻出しすぎてしつこいですし、オカリナを吹くという言い回しの多さはそれに輪をかけて不自然です。
 内容について苦言を呈するとすれば、登場人物に行動を決意させるきっかけに夢を用いるのは考えが足りないようにしか思えないこと、後日談が欲しいなということ、の二点でしょうか。もっとも、ありきたりな帰還ものではありますが、みんなで集まってグリーンスリーブスを歌うというシチュエーションにはとても良いものがあると思いました。個人的には、歌を歌い楽器を演奏するという行為自体についてもっと描写を尽くしてくれれば更に面白くなった気がしますが、今のままでも十分好きです。

涼末さん (8点)
最後まで空気が途切れなかったので唸りました。
そして滑らかな文章心地よかったです。改行による読みやすさじゃなかったので尚更。無駄を極力省いているが故でしょうか。
後半の展開に色々意見が出るのかもしれませんが、グリーンスリーブスという民謡を引き合いに出した作品だからこそお話としてはこれで良かったのだと私は思います。

Ichiさん (6点)
オルゴール調のものをBGMに読みましたが、確かに良い感じでした。途中までは。
終盤、『あの子』が戻ってくるハッピーエンドと、BGMが少し解離気味感じました。

コンペで使うのはいささか問題があるようにも感じます。
BGMが印象的過ぎて、肝心の文章のイメージが強く残りませんでした。
先に述べた、BGMと結末の解離が、これを助長しているのかもしれません。

全体的にみると、中盤まで非常に良質の「演出」だっただけに、惜しいと感じました。

後三年さん (10点)
美汐の「なんでやねん」で思いっきり笑いました。
物語はシリアスなのに(笑)

まてつやさん (6点)
 私が無知な故なのですが、緑3ブスに見えてしまい、タイトルに惹かれて今こんぺで一番最初に読んだ作品です。
 文中に天野は内気で友達が少ないみたいな文章ありましたけど、原作の天野はこの事件が起こるまでは普通のそこそこ明るい少女だったのではなかったかしら?
 記憶があいまいなので自信ありませんが。

 内容としては、後半の追い上げが効いている感じです。
 また一人、また一人と増えていく様は盛り上がってきた感がありよかったと思います。

つうじいさん (8点)
何人がつっこむかはしらないですが、グリーンスリーブスがわかりません。
でも、それを無視できるだけの良作だと思いました。
そちらさんの作品を読むといつも思いますが、とにかく雰囲気の作り方が驚異的に上手い。
単調な展開なのに退屈になりませんでした。
天野の為に皆が集まる理由は不明でしたが、展開の上手さがそれを弱点としなかった。
この手の話は多いですが、完全なハッピーエンドはめずらしいですね。
気になったところは、途中のいくつかのギャグはない方が、この作品の完成度を高めたと思います。
あと、あの子がいなくなるあたりをもう少し濃く描写してほしかったです。

衿元馬桜さん (4点)
原曲を覚えてない(おそらく聞いたことはあると思うのですが)ので、ちょっとイメージが浮かび辛かったです。読み手側の問題と言えなくもないです、はい。
帰ってきて欲しいと願う思いの強さと数が決め手となるのは、少し残酷という気がしないでもないです。そんなものかなとも思いますけど。というか、むしろその残酷さが良いと思います、逆に。


匿名希望(25、リーマン)さん (3点)
 どことなくズルい感じがする(笑)。
 私も歌詞とかテキストの引用をよくしますが、ここまではしたことがないです。ズルい。
 これほど強調されると「グリーンスリーブスって何だったっけ?」とかパッとメロディーを思い浮かべられない私などにはちょいと辛いSSでした。
 あと、特にごく序盤で「オカリナ」という単語がやたらと使われていて、クドかったです。もうちょっとシンプルでもいいと思った。

 ところで、
>「あ、ぴろ!」
>「ねこさんだよー」
 ここの両者の意識の差に何だか笑ってしまいました。

えびふりゃーさん (5点)
作品のテーマとかは悪くないです。
が、全体的に作りが甘すぎます。
とくに、構成が即興で書いたんじゃないかと思うぐらいいい加減です。
はっきりいってエピソードをそのまま並べてあるだけですね。
あと、設定も粗いです。
おそらく大体このキャラはこんなイメージって感じに、頭の中で漠然と描いたキャラクターを使ってるだろうなと思いました。
メインである美汐ですらそうなので、キャラクターが割と曖昧で、そのもっている感情的にも軽い印象を受けました。
一番の話の肝である帰ってくる理由云々の部分も結構あっさり書かれてしまっているのでやっぱり軽いですし。
全体的に爽やかな感じで書き上げた事自体は悪くなかったとは思いますけどね。
ただ、しっかりと書き込まなければいけないところまで爽やか一辺倒じゃ、話にメリハリが無いですよ。
そして、最後。
できれば作中に挟まれる歌詞をなんとかして欲しかったです。
作者さんとしては演出に使ったつもりなんでしょうが、読んでる方から見ればじゃまくさい事この上ない。
別に使う事自体は悪くないと思いますけど、それならばそれで効果的に使って欲しかったと思います。
例えば、地の文に織り交ぜるとか、美汐とその他の人物との掛け合いに織り交ぜるとかね。
現状だと本文自体にグリンスリーブスである必然性に乏しいので余計にそんな感じです。


ネタも雰囲気も発想も悪くないだけに雰囲気で書かないでしっかりと作り込んで欲しかったと思います。
非常にもったいない作品でした。

KATUOさん (8点)
真琴が戻ってきた理由が安易だなあとは思いましたが、全体的にはなかなか感動的でよかったです。

この民謡、グリーンスリーブスっていうんですね。昔からよく耳にする曲だったけど、名前は初めて知りました。
お話の雰囲気ととてもよくあっていたのではないかと思います。
作中の日本語詩もすごくよかったです。でもどうせなら作詞にも挑戦してほしかったなあとも思ってみたり。

あと、途中の「なんでやねん」はおもしろかったけど、話の雰囲気を壊しているとも感じてしまいました。

Natsuさん (4点)
演奏者が集まるという演出はよかったですが、ストーリーは単調で退屈でした。
グリーンスリーブスというのは全く知らないので1ページと2ページの印象は最悪です。
ところで狐の前で名前を言ってるような描写はないのに何故目覚めた妖狐は美汐の名前を知ってるのでしょう。



有効票23 
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