時は準宝石の螺旋のように

この沙織は栞なのか、沙織なのか、考えてみると面白いですね。
作者さんとしてはどういう思いで書かれたのでしょうか？
この作品にながれるなんともいえない雰囲気は好きでしたし、最後のオチが最高でした。
文句なしの１０点です。

　祐一の最悪っぷりがいい。周りの、彼にとって都合の良い女性たちの一人を分けて欲しいくらいです（笑）。
　オチは想像次第では結構怖いんですが、それもまた良い感じ。
　で、ヤマナシオチナシイミナシなんですか？（笑）

時間軸を無視した輪廻って有りなの……？
っていうか、この場合、単に栞が沙織の肉体を乗っ取ったみたいな印象なんですけど……？
……そんなわけで、ラストが意味不明でした。
ご都合主義とか、そういう次元ではない気がします。
基本的に、説明不足なのがやはり問題なのではないかと。
やり方しだいでは面白いことになりそうな作品だったんですけどね〜。

栞と祐一の掛け合いを主体にして何処かkanonとは違ったそれでいてkanonっぽい雰囲気を作ってるのは見事だと思いました。
後、夏っぽいどこかだらけた感じと儚さを少し感じられる作品でありました。
まぁ、文句とか言う必要もなく面白かったと思える作品でした

元ネタ（？）が未読な為、ダークというイメージが先行しました。
祐一の心理描写は興味深かったです。駄目人間（？）なキャラは好きなのでこの点数に。

読んでる最中に、作者がなにを書きたいのかがわかんなくなったので。
途中やたら小難しい事が書いてあったのは、作者の知識や教養をひけらかしたかっただけにも見えるし。
結局オリキャラが転生体でした、と言うありきたりなオチ。
率直に言うと無駄に長いだけ。もう少し無駄の整理を行って、読みやすくするように心がけましょう。
読み手の中には長いってだけで嫌悪感をもよおす人もいる。
作中にあれこれキャラは出てきましたが、もう少しキャラ配置を考えたほうが良いと思いました。
特に美汐の扱いが無意味だ。こういう表現もなんですが、美汐が真琴の正体に気がついたのは、かつて彼女が同じような接近遭遇を経験しているからです。
栞との間に接点がなにもないのに、ああいう登場の仕方をすると、ただの変な人です。
まあ、ヤマなし、オチなし、イミなしのやおいなんてこんなものでしょう。

いや、よくまとまっていますし、面白かったです。
ただ……祐一がひどく嫌な奴に思えました。（いや、それが面白さの一つではあるんですが）
なんとなーく栞に対しての態度に釈然としないものを覚えながらも、高得点を差し出すオレがいたりするｗ

夏のけだるさを感じさせる、ちょっとダークな作品でした。
沙織という人物は祐一の語りとエンディングでしか登場しませんが、二人の関係はドメスティックバイオレンスと共依存を連想させますね。

また、読者に色々な解釈の余地を残したまま終わるSSという印象を受けました。

　基本となる構成が微妙なところで理解できませんでした。私、頭悪いので。彼女を失って落ち込む、投げやりになる、自暴自棄になる。それは分かる。幽霊が出てくるのはちょっと唐突ですが大丈夫。だけど「もうずっと前から取り戻していた」というのが、その、どうも納得できなかったのです。
　本人なのか、そうではないのか。どちらにしても、もう少し説明していただけると嬉しい。意外性は好きなので「一本取られた！」と思えるように誘導していただくことを期待。
　分類「やおい。」って何でしょう？

おばけものと言うか、輪廻転生ものですね。
北川が恐山に行ったのがきっかけになったとか言うシナリオなのかな？

面白かったです。

・・・・まさかこんなEDになるとは・・・
　すごいです。好み云々別にして、すごいSS。プロみたいです。
　迂闊に発言するとネタばれになりそうなので（汗）、このへんで
　

センスのある文章だと思いました。
自分の不幸に酔ってる最低な祐一がよく表現できてます。
しかしよくできてればできてるほど作者の祐一への悪意が感じられるので、減点はしてあります。

前文がのっぺりした暑さを際立たせていて、なかなかに異色でした。
いまひとつ押しに欠けるのは、主人公がヒロインに対して何をしていたかを彼の語りだけで済ませているからではないでしょうか。
少し言葉を飾りぎみで文章量が太っているので、最後の落ちを際立たせるにはそれなりの過程を見せるのが良いのではないかと思います。