確率と戯れながら君は凛とする

作者:Revinさん   第 9 位(52.70 pts)

Foolisさん (4点)
最後のほうはまでなるほどなるほど…と読んでいったのですが…
最後の展開は明らかに読者を置いてきぼりにしているでしょう(汗

何回か最後のシーンを読み直してわかったんですが曲解することしか出来なかったんですね…香里は。
そのことはあまりにも哀しく、そして狂気ですね…。
その辺をうまく書いて欲しかったです。
っていっても容量ギリギリなのか(汗

Mynonaさん (4点)
 この展開なら、なるべく原作に似た振る舞い・思考パターンのキャラたちの方が衝撃があるような……特に祐一は普通っぽいキャラの方が怖い気がするなあと思いながら読みました。

電光刑事バンさん (2点)
なんか途中まで上手くまとめて折りたたんできた話が、最後になってめんどくさくなって放り投げた感じ。
爆弾魔の香里って言うのも、前にどこかのSSで見た記憶があるし。
結局は一人で死ぬのが嫌だから、祐一を道連れにしたってだけだね。

りょとさん (6点)
 前半の話を構築していく過程はかなり冷静だったと思います。けど、文章に関しては冷静じゃなかった。そんな気がします。その手の制御と計算をもうちょいきっちりやってほしかった。
 中頃になるとそれまで構築していたどちらかと言えばねちっこい文章スタイルさえ崩れてしまいます。ペースを保って欲しかった。そして、展開のスピードもいきなり急発進しすぎじゃないかと思うんです。いきなり爆弾、なんて言われても突飛すぎてなんだかなぁ、と思いました。説明口調がやけに多かったのはそう言ったところから来た皺寄せだと思います。徐々に向かっていく形、滑らかなストーリー構成を行って欲しかった作品でした。
 それを最も感じたのは心情的な要素、ぶっちゃけ祐一も香里も最初から何も変わらないスタンスな訳です。崩れていく感じを出そうとしてる、そんな気が読んでてしたんですが、その二人の心情描写がまったく持って変化を感じなかった。何にせよ、結局は説明的な文章に頼りすぎたってのが原因くさいです。情報として入ってくるだけで、感情移入が一切できませんでした。

匿名希望(24、リーマン)さん (8点)
序盤からのやさぐれ感が結末の祐一の行動に説得力を与えていますね。素敵だ。
本来の主人公祐一なら絶対香里担いで逃げてますもんね。(笑)
名雪もそうだし、香里もそう。何ですか、このアンニュイな雰囲気は。
登場人物のあきらめ具合が最高です。名雪も北川も。これ皆そうじゃないですか。(笑)

減点は、香里の仕掛けが大掛かり過ぎて、そこで置いていかれそうになって、しかも笑ってしまったから。
火をつけるくらいでよかったんじゃないかなあ、と。
でも油まみれの男女はいいですね。女殺油地獄みたいで、妙なエロさがありますよ。

余談ですけど、拙作がこの一作の下にあったら、いい感じにネタフリになってたかなとか思ってしまいました。(笑)

Manukeさん (5点)
うーん、シリアスな印象のお話からの急展開という構図は良いんですが……。
爆弾はやめておいた方が良かったように思えます。ここで嘘っぽく感じてしまいました。
ちょっと勿体ないかも。
あと、末尾に今一つ緊張感が足りず、異常事態なのにも拘わらず不思議とコミカルな印
象があります。

まてつやさん (8点)
 うーん、好きなんだけどなぁ。
 おもしろかったんだけど、ダークにしなくても良かったかなぁという感じ。
 あと、最後の祐一の笑いがちょっと良くわからないかも。

竹仙人さん (5点)
 最後の祐一の台詞がすげー好みです。
 ダークな状況よりもダークな心情を読みとうございます。この状況こそが書きたかったのだと邪推した上で(笑)
 狂人を友人の立場から眺めるよりも、狂人の内面こそを覗きたいというか……難易度ハンパないですけど(笑)

LM_STACK_さん (5点)
ダークですね。親友のはずの名雪の家を燃やしてしまうほどの、香里の狂気が非常に怖いです。

かきさん (8点)
最後の方、読んでいてゾクゾクしました。うまいなぁ。
「笑いが止まらない。最低だ」これ凄い。何でこんなの思いつくんだろう。
タイトルも好きです。ただ、作品の中で確率、偶然、必然、その辺りのことをもっともっと強調して欲しかったかも。
ともあれ、見事なダークでした。このキレ具合は復路鵜さんかなぁ。

歩人さん (8点)
……そうくるか。大どんでん返しな展開に脱帽。香里が凄すぎ。堪能させていただきました。

Garaさん (7点)
描写を連ねて描き出される鬱々とした展開を、ひどく沈着な狂気が破壊するカタルシスにも似たラストが異様に迫力ありました。
ダーク、ってジャンルに求めるものとは方向性が微妙に違う気もしますけど、これはこれでアリですね。

香里の「戦略」の中身が少々気になりますね。
祐一を「苦しませる」ために、香里が祐一と「付き合う」必要ってあったんでしょうか?
栞の最後を伝えた上で即死しない致命傷を与えるだけで充分だった気がするんですけどね?
仮に祐一が香里に本気になっていたら、ただの心中になって「遺志」とはずれた結果になった危険性もありますし、「付き合わなかった」方が成功しやすかったように思うんですけど。

Natsuさん (3点)
ラストで興醒め。
ストーリーの展開と、香里と祐一の変化が唐突すぎてついていけませんでした。
家に爆弾を仕掛けるというのもリアリティがなくてうそ臭いと思いました。

雨音さん (8点)
うわぁ、うあぁ……。
やば過ぎる。
やば過ぎますよ、これは。
このセンスは、冗談抜きで欲しい一つの才能です。

まず、指摘しておかなければならないのは、伏線不足。
香里の目的について、祐一の一人称では表現し切れていません。
最終的に香里に口から「実はこうだったのよ」と語られているだけで、
そこに至る過程と、彼女の精神面での背景についてほとんど触れられず、
今ひとつ、唐突感を拭いきれませんでした。

しかし、主軸に関しては、実に素晴らしいダークです。
確率、統計、それらによって香里が捏造した、
そう捏造するしか自我を保てなかった『遺言』の存在は秀逸の一言。
この狂気は、とても素敵でした。

つうじいさん (1点)
二発連続でダーク作品を読んでジャンルにダークを記載する必要性を感じてます。
話としては面白いです。
祐一が二階に上がってからは全く予想外の展開で感心さえしました。
でも私は香里が好きなんで……これは認めれません。

2%さん (9点)
偶然と必然、灯油、エトセトラ――不条理なラストに向けてきちんと伏線が張ってある構成が凄い。こうなると、ジャンルに「ダーク」と明記しなければならないせいで(読む前に)ストーリーの可能性が狭められてしまうという事実が惜しい感じ。

あえて難点を挙げると、(前半の文体が硬質で綺麗なのに対して)狂気が表出してくる後半になって文章が少し日常っぽい方向へ崩れているのがアンパランス(執筆時間切れ?)、とか、前半に香里の狂気を匂わせる伏線がほしかったなー、とか、今わの際に患者を苦しむに任せておく医者や両親はいないんじゃないかなー、とか。

あと、本文中のところどころ、活字なら傍点(ヽヽ)を打つ場面をテキストでどう表記したものか苦労なさっているような気がするのは……気のせいでしょうか。

ボンクラーズ大阪担当さん (6点)
 個人的にダークの定義ってのは救いのなさだと思っています。
 その意味ではこの作品は今回のこんぺの中で唯一きちんとダークしてた
と思います。ただ、スマートさに欠けた印象強い。鮮麗されていなかった、
でもいい。
 彼女が打ち上げの話を彼女が知らぬままだったらどうだったんでしょう。
おそらく彼女は東京へ行くだろうし祐一は行かないでしょう。そうなって
しまったとき、彼女は彼女のいう偶然という言葉で全てを受け入れてしまう
気がして、そのあたりがどうも救いであるように感じてしまいました。
 ラストの淡白さもちと気に食わなかった。祐一正気保ってないし……。
 逃げないで書いてくれたら点数はもう少し違ったと思う。

Longhornさん (8点)
ダーク読んで「切ない話だな」と思うことがたまにあるんですよ。
これはそんな話でした。コンペでは第三回かのんこんぺの「受精卵」以来でしょうか。
GJ。

コンタミンさん (9点)
惜しい……
今回のダーク作品群では突出した作品だったと思います。クライマックス、数字を羅列しながら淡々と語る香里の狂気に背筋がゾクゾクしました。
ですがそこまでが素晴らしかっただけに、ラストのあっけなさは少々残念でした。
ラスト付近に香里の台詞で「外から名雪の声が……」といった意味のものがありましたが、読者としてはここで名雪が(そしておそらく他の人も)助かったことがわかり、少し「安心」してしまったのです。
そして緊張感が抜けた状態で、物足りない気分のままエンディングを迎えてしまいました。
むしろここはダークらしく、香里の狂気でさらに陰惨な気分にさせてほしかったと思います。
祐一の目の前で名雪を爆殺するくらいの狂気で……

揺れない乳の錬金術師さん (9点)
 怖っ。ありえそうで滅茶苦茶怖かったです。

琴吹 邑さん (7点)
爆弾とかっていうのは結構簡単に作れるのかなあ・・・。とおもいました。
意外に簡単と聞くけれど・・・。
人の心の闇って深いよなと思いました。



有効票39 
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