彼女の子

作者:復路鵜さん   第 29 位(43.36 pts)

Foolisさん (6点)
まさか夢の内容がそのまま現実になるとはなぁ…。
読んでて身震いがしました。
もう少しやさしい話かな、と思いましたので。


奇形児。
私は写真でしかみたことないのですが、
ほんとにこういってはなんですが、気持ち悪いですよね。
自分の子供がそんな子供に産まれたら…と思うと恐怖です。
その辺の心情がうまくかけていて良かったです。
非常に雰囲気がよく出ていましたし。
また奇形児の描写がほんとに気持ち悪くよかったです。


ただ()の表現は個人的にイマイチかなぁ、と思いました。
まぁこれは作者の方の好き好きですから、しょうがない問題ですけど。

Mynonaさん (2点)
 ごめんなさい、ぴんと来ませんでした。こういうネタでは、医者は安心させる側にまわるのが定番だと思います。そして、その助言があっても打ち消せない妄想として描写してもらった方が僕は怖いです。

電光刑事バンさん (1点)
名雪ダルマ(笑)

以前に祐一×名雪のダークで、生まれた子供が狐の真琴だった、というのを読んだ事がある。
それと比べたら、ごめんなさい。つい笑っちゃいました。
なんというか、シナリオの選択如何でこうなるかもしれない、というよりも、ただ気持ち悪いだけ。
やたら血まみれの映像見せたり、気持ち悪い顔を出したりする三流スプラッタームービーみたいです。
その意味ではダークと言うよりも、個人的にはギャグに近かったですね。怖さを演出しているのではなく、ただ生理的嫌悪感に訴えただけですから。
やっぱりこういうのを書く人ってのは、相当な名雪嫌いなんだなってよくわかりました。

まあ、私がこういうの書くんだったら、オチは名雪が子供抱いてて。
「ほら、祐一とわたしの愛の結晶だよ」
と、微笑みながら差し出す。それを受け取って、祐一が顔を覗き込んだとき。
「おぎゃぁぁぁ…」
「うぎゃぁぁっ!」
とかやっちゃいそうですね。

じゅうさん (1点)
んんん……。
>元気な子供が生まれたら、これまでのことは笑い話にでもしてください
このクズ医者がっ!

祐一が、畸形児の可能性を聞いたとき、
グロテスクな姿への恐怖しか思いわずらっていないのが一番の問題。
実際何が一番つらいかって、子供が生まれたあとの生活でしょう。
結婚して家庭を築く男とは思えませんでした。

えりくらさん (9点)
医師に告知を受けてからの祐一の心理描写が凄い。震えました。
祐一の夢の描写なんかは京○夏彦ばりですわ。

りょとさん (1点)
 ぶっちゃけ今回は1点つける気はありませんでしたが、これはどうしようもねぇ。
 まず、第一に、幾らなんでも産婦人科医がおかしすぎる。あそこまで妊婦とその夫に対して不安を煽る産婦人科医なんて聞いたことないです。事務的に、可能性があるだけ、最初の時に伝えるくらいなら構いません。その後がしつこい。正直、違和感どころの話じゃなかったです。医者不信なんでしょうか、作者さんは。
 あと、幾らなんでも奇形児だからってのあそこまで嫌な事に描くことなかったんじゃないでしょうか。ぶっちゃけダークというよりは、単に嫌な話でした。キャラそれぞれが安っぽすぎる。主観を決め付けすぎている、というか読者に押し付けすぎていてどうしても反感を抱いてしまいました。その辺が狙いでしたのなら、ぴったりはまっていたと言わざるを得ないです。

 とりあえず、読んでて辛かったです。ダークだから、という意味ではなく。
 あと、これは採点には加えてないんですが、いくらなんでも過剰な改行が無意味すぎます。ぎっちり詰まってるとチラチラして読みづらいっていう感じでしょうが、私個人としてはこっちの方が辛かったです。

匿名希望(24、リーマン)さん (1点)
えっと、感想になっているのかわかんないんですけど、ちょっと長めに書きます。

奇形だ何だってのは私にとってはどうでもいいことで、問題は作者様が結末を丸投げしてるんじゃないかってことなんです。
作中で、医者が過去に奇形児を産んだ女のエピソードを話して、それをふまえた上で、祐一がどう行動を起こすかっていうのが大事だと思うんです。
ところがその前で話を終えてしまっている。これはどうなのかなあと思います。
たぶんこの後は、名雪じゃなくて祐一が奇形児を殺すことになると思うんですけど、そこまで書かないと医者の話の意味がなくなってしまうわけじゃないですか。
しかしこのSSでは悲鳴で終わってしまっていて、以降が描かれていない。
これはかなり微妙ですね。過去の事象を持ち出したのなら、現在がそれとどう違う経過、結果になったのかを描くべきだと思うんです。
物語を読者に委ねたというのではなく、投げ出してしまったように思えました。
そこらへんが全然納得できなかったですね。
それから、いとこ同士だから奇形児が生まれる可能性云々は蛇足だと思います。
詳しく知らないんで実際にそういう統計があるのかどうかもわからないで書きますけど、生まれるときは生まれるし生まれないときは生まれないでしょう。


>……ああ、本当に酷い。
>本当にあの子は可哀相でしたよ。
ここら辺の矛盾はいい感じなんですけどね。人間的に。
あと、
>『お前が俺の父親だ』
これはいい。今回のこんぺで一番印象に残ったかもしれないです。

でもやっぱりこの結末には納得できないです。
あと、改行が多くて読みづらかった。

Manukeさん (1点)
 

まてつやさん (7点)
 いいところついてると思いました。
 ゾクゾクするような感覚も味わえました、けれどあと一味何かさらに欲しい気がしました。
 なんだろう。

竹仙人さん (2点)
 美学の感じられないダークは最も点数をつけにくい気持ちになります。

LM_STACK_さん (6点)
ダークというか、近親婚の結果生まれて、
まもなく死に掛けている乳児の話ですね。
産科医の描写が良かったと思いますが、
前にあった事件のショックから立ち直る
経過もあったら良かったかもしれないです。

普通だったらあんな事件に遭遇して同じ仕事を続けられるとは思えません。

Revinさん (2点)
む、むむ。
結局どうなったんだろう。

かきさん (2点)
これほどの奇形になると、親からの遺伝よりもむしろ化学物質や放射線による影響ではないかと思います。
と真面目に考えてみます。
きちんとした知識を持った上で扱われたのかちょっと疑問を持ってしまいました。
僕が無知なだけだったらごめんなさい^^;
恐らく狙ったのでしょうが、いやーな気持ちになれました。

歩人さん (10点)
医者の祐一への勧告は明らかに祐一のためじゃなくて自分の為ですね。自分の心の内に留めておけない弱さ? でしょうか。医者が経験した過去を考えると十分有り得ますが。それにしても祐一は地獄だったでしょうね。如何ほどに悩み苦しんだか、そしてそれを決して打ち明けてはならないという逃げ場の無い状況。そしてよりにもよって自分の子供に!? シビアです。耐えるのは非常に厳しいでしょうね。

祐一から発せられる強烈な感情、引き込まれました。そしてラスト……うわっ、凄っ。凄いですねぇ。嫌な汗出ます。負系では一番です。堪能させていただきました。

……自分は作者当てが苦手なのですが、それでもこの作品を読んでパッと頭に浮かんだ人物名が一人……はたして合っているのかどうか、楽しみですw

Garaさん (4点)
うーん……
ヤバいテーマで来ましたねー……

倫理とか影響とかって辺りを敢えて割愛して読めばリアルな恐怖を描いたダーク作品だとは言えるんですけど……
正直、現実に出産を体験又は立ち会う人にとっては不謹慎だし、障害を持って産まれた人には残酷です。

ダークとして以外の部分で不快を覚えてしまうのはやはりマイナスですね。

Natsuさん (3点)
展開は普通だし、読んでて気分が悪いとは感じても怖いとは思いませんでした。

雨音さん (1点)
なんというか……凄く厳しいお話でした。
一応、言っておかなければならないのは、
生まれてくる子供が奇形児であることと不幸とは直結しないということでしょう。
もちろんこれは作者さんも分かっているだろうと思います。
けれど、やはり言っておかなければならないのだと思います。

さて、内容に関してですが。
本来、凄く厳しい現実であるこのお話を、単純なホラーに変換してしまったことに、少なくない嫌悪感を抱いています。
人間ドラマにするのならば、まだ読み応えはあったでしょう。
しかし、この作品は、ただのホラーですよ。
そしてそれ故に、嫌悪感しか生まないものとなってしまいました。

この作品をホラーにしている要因は、もちろん途中で登場している祐一の夢もありますが、
それ以上に、本来なら居るべきはずだった周囲の人が居ないことにあると思います。
必ずしも悩みを相談し、苦しみを分かち合う必要はありません。
秋子さんや、北川。他のヒロインたちなど、登場する余地のあるキャラは多かったはずなのに、
祐一と会話しているのは、生むべきではないと説得する普通はありえない産婦人科医だけです。
その為、圧倒的なまでに祐一の苦悩が足りていないんです。
本来なら踏むべき手順を踏んでいない祐一の独断とその結末は、完全にホラーのそれでした。

命の誕生をこうも簡単に娯楽に変えてしまうその姿勢には、疑問を感じざるを得ません。
問答無用で、1点。

つうじいさん (1点)
作者さんの技量の高さにはびっくりしました、演出の上手さは素人とは思えないです。
祐一の恐怖や不安が、読んでいるものにもじわりじわりと伝わってきました。
この作品はカノンである必要がまったくないのに、高得点をつけるつもりでした。
ラストに救いがあれば……ほんのすこしでよかったんです。
中途半の評価は逆に失礼な気がするので、いっそ最低点にしときます。
全作品の中でもっとも衝撃受けました。

2%さん (4点)
最後の一文はちょっと魅力的だったけれど、全体としては「よくあるライトなダークだなぁ」という印象。祐一や医師の精神方面を掘り下げてあれば、もう少しインパクトがあったかも。

ボンクラーズ大阪担当さん (1点)
 カエルのような赤子ってことは無脳な状態なわけで、夜に母親が殺しに
行くまで生きてるもんなのかしら。いや、読んだ感じハイファンタジーな
のでそんなとこに突っ込みいれるのは野暮なんでしょうけど、世界観にそ
れでよしとさせるだけの説得力がなかった。

霧島アルトさん (3点)
いまいち押しが弱いというか。冒頭からここまで引っ張っておいて、ラストがあっさりしすぎていたかなって印象を受けました。
ダークという明記&タイトルから展開自体は類推できてしまうのですが、それがあまりにスムーズに展開してしまっているので、読み応えの点で難があったように思います。

Longhornさん (2点)
どこまでオリジナルでどこからギャグかパロディなのかわからない話でした。
"V"とか"エイリアン"のパロディっぽいところもあるし……昔の探偵小説なんかにも似たフレーズがあったかもと思うところも幾つか。
うーむ、そしてパロディ満載でないとすると、残念なことに筋が現実離れしている上にストレート過ぎて面白く(または怖く)ないんですよね。

心配なのは、もっとこういう話に対しておおらかな時代だったら笑い話(または怪奇物)で済むところを、今の時代だけに味噌糞に批判する人が出てきそうなことです。

揺れない乳の錬金術師さん (2点)
 時にはおかしなSSも生まれるものだ。

広咲瞑さん (10点)
 声高にするには体裁の悪かろう、一種聖域化された感のある、奇形児に対して否定的な――敢えて僕の中から道徳的な部分を排除して考えれば、自然な、と言えるかもしれません――思想が描かれているってことに、まず驚きをおぼえました。ストーリーとしては尻切れ蜻蛉もいいところだと思いますが、こういう話の前では、多分そんなことは二の次なのだと思います。
 頭ごなしに「この話は差別的だ、許せないから1点」としてしまいたいところもあるのですが、それだと多分この話がこんぺの場に出てきた意味も、僕がこれを読んだ意味もないと思うので色々考えてみました。

 自分の子供が奇形かもしれない、障害児かもしれないなんてこと、普通は考えないのだと思います。実際僕も考えちゃいないし、奇形児が生まれる確率と健常児が生まれる確率を比べたら健常児の方が多いに違いないし、そうでなけりゃバリアフリーとかノーマライゼーションなんて言葉ははなから存在していないでしょうし……。
 それでも、その確率はゼロじゃない。現実僕に子供が生まれて、その子の『本来両手両足が存在しているはずの所は、のっぺりとした皮膚があるだけだった』ら。『眼窩が一つしかなく、一つの眼窩の中に二つの目玉が無理矢理押し込められていた』としたら。
 そしてその事実を、妊娠初期、まだ子供が堕ろせる程度の大きさのときに告げられたとすれば。
 多分そういう事実の前では、なまなかな道徳観念なんて吹っ飛んでしまうのだと思います。
 事象としては、生むか生まないかってだけのことでしょうが、こういう場合そのための判断材料が少なすぎて安易な堕胎に走ってしまう気がします。それは恐らく、その行為と同じくらい安易な道徳に寄りかかった、一種の思考停止の人間であるほど。
 こんなむずこい問題に答えが出せるかどうかなんて知りませんが、少なくとも悩むことだけはやめたくないと思いました。

琴吹 邑さん (4点)
結末を見せないのはいいけどこの終わり方は好きになれませんでした。
もう少し救いのある終わり方なら良かったのですが・・・。
表現的にも、奇形児の描写がグロテスクで、読むのが非常につらかったです。



有効票40 
1 点10(25.00%)
2 点9(22.50%)
3 点6(15.00%)
4 点4(10.00%)
5 点1(2.50%)
6 点3(7.50%)
7 点2(5.00%)
8 点0(0%)
9 点3(7.50%)
10 点2(5.00%)


掲示板  home