魔物が来る!

作者:じゅうさん   第 2 位(55.14 pts)

電光刑事バンさん (4点)
舞の過去ネタ、という点では特に目新しい要素を感じることもなく、オーソドックスなものと言えます。
ただ、あゆが舞の同族という事については少々疑問が残る。
再会時のあゆが、なぜあの姿をしていたのかについての考察が足りていないように思える。
舞シナリオの醍醐味も失せているようにも思えるし、なんとなく無駄な苦労だけをしているようにも感じられる。
原作で舞がテレビに出るきっかけとなったのは、会った事もない親戚によるもので、それをきっかけにして舞が迫害されるようになるんだが、まったく作中に反映されていません。
どちらかといえば、話の大筋は以前読んだKanonのアンソロノベルの内容に酷似しているので、評価は低いです。
それに、奇跡と聖書の内容にはなんの関連も感じられませんでした。
単に奇跡=神の所業という、安直な発想のようにしか思えません。結局、本人の努力を最初から否定しているみたいでしたね。

dreamwingsさん (10点)
表現力の乏しい俺だから、あえて、ノーコメントで・・・

えりくらさん (7点)
 ゲーム本編中に舞の力のことを「希望」と呼びましたが、自分の中の「魔物」から目を逸らしていてはそんな希望にすら気づけなかったんだろうなぁと思います。
 若干消化不良で終わってしまった感はありますが、それを差し引いても良作でした。

シールケが美汐に見える件さん (7点)
 びっしり埋められてて無駄がない、そんな洗練されたものを感じました。
 ただ、それが逆に冷たい印象を持たせてしまった感も。
 もうちょっと、色んな意味でハジケて欲しかったですね。
 あゆとの交友で成長する舞の姿に焦点当てるとか、いっそ、笑うしかないくらいの不幸に転じるのもありだったかも。
 予想の上行くほどのパワーが足りない感じ。
 あゆと舞が同じ存在って設定は大好きなんですけどね……。

Natsuさん (3点)
全体的に説明が多すぎて退屈です。
原因の一つはキャラだと思います。
舞も佐祐理も語りが多すぎで魅力がありません。
しゃべりすぎるキャラばっかりだと、ストーリーのテンポが悪くなります。

Foolisさん (8点)
さゆりの設定がいいですね。
私のおぼえている限り、舞の前だけ自分のことを私という設定はかなり面白いと思いました。
また、舞の過去の話も面白かったです。
日下部さんがいいですね、ほんとに。
こういうことあるとおもいますし。
また、舞が嫉妬し、それに対しさゆりさんが意見する部分が非常によかったです。
それに舞の力を使って、あゆを目覚めさせるっていうのもなかなか面白かったです。

文章はなかなか固めでいいのですが、まだ少し扱いなれていないような印象を受けました。
なかなかよさげではあるのですが。

0.1mg/sさん (6点)
私は宣教師のお兄ちゃんからタダで貰いました、聖書。
個人的にカタカナでの表現技法は苦手です。
■←コレ使うの流行なんでしょうか。私だけ(文字化け)?
あの人は、東洋的な見地から考えればかなり短気ですよね。40日の断食で啓示を受けちゃうんですから。
魔物とは、内的な欲なんでしょうね。きっと。
個人的には、それは悪い物ばかりじゃないと思っております。

匿名希望(24、リーマン)さん (7点)
非常によくできたお話だと思いました。
祐一が妙にかっこいいな。(笑)

能力を持っている舞をできるだけ普通の女の子として書こうとしているのだろうと思った。
それが成功している。好感。
普通に悩んで、ちっぽけ自分を見据えている。ここが実にうまいと思った。
まあ、ちょっと甘え過ぎな感じもありますけど。(笑)

減点ポイントとしては、佐祐理の台詞が妙に説教くさいという点。話がいちいちくどい。(笑)
あと、感じの後ろに()で読みをわざわざ書いているところがありましたが、これは邪魔だと感じました。
最大の減点は引用の説明という前口上です。
しかも聖書だったので、すごいスケール感のある、神話的な物語が展開されるのかと思って、期待値がものすごい上がってしまいました。
だから少し拍子抜けという部分があります。
もっとも、これは個人的な思い込みですけど。(笑)

全然関係ないですけど、題名はなんだか「魔太郎が来る!」みたいですね。(笑)

竹仙人さん (4点)
 タイトル見て、なんかやっつけくさそうだなー、と思ったのは秘密です。

>そこを通り抜ける時のときめきは、私の貧弱な語彙では語り尽くせない。
 いや、舞さんあなたまったく貧弱じゃないから! いくらでも語れるから!
 ……とツッコミ入れてしまうくらい、この作品の舞は知力が高かったです。そういう舞を書いたというより、筆者の知力がそのままトレースされちゃってる感じでした。変に小難しい言い回しがあって、全体を硬質に纏めてるのかというとそうではなく、砕けた表現や妙なカタカナもそこここに見られる。うーん、なんだろう。読んでいて何度も引っかかってしまって、狙ってやったというよりも、制御がきかなくて混ざっちゃった、という印象が強いです。非常に三人称寄りな文体だとは思いました。
 文体を含めた作品全体がとてもアンバランスでした。なんといったらいいのか。知識もキャリアも実力もあるけどしばらく執筆から離れていた人が久々に書いたけど、カンを取り戻せないまま突っ走ってしまった、みたいな。
 完成すれば名作になっていたものを、要所要所で外しているために首を捻らざるをえない作品に落ち着いてしまった。平たく言って勿体無かったです。
 舞にそれほど興味がない身としては、過去語りが大部分を占めてそれほど展開しない構成がいささか不満でした。ひとつひとつの文章や台詞には見るべきところがたくさんあるのですが、同じくらい釈然としない部分もあって相殺されてしまいました。



有効票11 
1 点0(0%)
2 点0(0%)
3 点1(9.09%)
4 点2(18.18%)
5 点0(0%)
6 点1(9.09%)
7 点4(36.36%)
8 点1(9.09%)
9 点1(9.09%)
10 点1(9.09%)


掲示板  home