百花屋奇譚〜オトナとコドモ〜
作者:あおさん 第 16 位(50.46 pts)
Foolisさん (6点)
舞踏会を「楽しみにしていた学生」の立場からみた意見は珍しいかと。
KanonSSで案外なかった気がする。
佐祐理が子供って言う意見は案外見かけますが。
とりあえず二人のやり取りがよかったです。
あと最後のしめがいたずらっぽくで好きです。
Visさん (3点)
これは趣味の問題で、作者さんには言いがかりに等しい事だとは思うのですが。
少しだけ言わせてください。ほんと、ごめんなさい。
この話の前半部の久瀬には非常に共感できません。
ひとことで言えば、余裕が無いように見えます。求められて情を切り捨て冷徹になったオトナというよりは、自分の正義感から外れるものを許せない中学生のように感じました。
私には、このお話にオトナと呼べるような存在は、居ないように思えます。
そんな風に思ってしまったものですから、中盤の佐祐理の一弥についての告白からの展開には正直ついてゆくのが精一杯でした。久瀬と佐祐理の性格付けが急に変わったように見えたのです。別の話の久瀬と佐祐理がやって来たのか、という感覚です。
久瀬に舞の弁護を否定され、すっかりやり込められたように見えた佐祐理が実は屈服しておらず
> 「私とお友達になってくれませんか」
と言ったのは意外などんでん返しだったのですが。
前半部と後半部のキャラクター立てにギャップが感じられ、前半部のやりこめられた佐祐理と同一人物という感じがせず、違和感がありました。
迷いましたが、3点にさせていただきます。
減点してしまった以上、どう感じたかを伝えるのがスジだろうと思いました。
前述したように言いがかりに近い言葉だと思いますが、このSSを読んだ一読者がこう感じたんだ、という事をこのような形ですが、作者さまにお伝えします。
Longhornさん (4点)
短時間の言葉のやり取りだけで、なんだか派手にコップ割ったりしながら和解ですか。
この取り合わせにしてはちょっと性急かなぁと感じました。
二人とも情緒不安定だったのかな。それとも謎の百花屋空間のせいなのか。
九条 雪月さん (10点)
いや、やばいです
今回オレ的に一番の良作かと。
一般的に久瀬を書く人というのは、ほとんどが『久瀬実はいい奴』もしくは『久瀬実は壊れ』で書いている現状、久瀬らしさが出ている気がしました。
今回久瀬が言ったことは、かなり自分の中でヒットでした。
特に自分の中でよかったのは
「成る程。さぞ、ご大層な理由があったんだろうねぇ。
『理由がありました、だからあなた達が楽しみにした舞踏会を壊したのは悪くないんです』
と そんなセリフを吐けるんだから」
の言葉ですよ!!
この言葉だけでオレは15点くらい入れたいっ!
(もし印象に残る1シーンのコンテストがあったらこれに入れますw)
さらにもうヤバいくらいに自分のテンションが高まったところで最後の百花屋ですよ!
もう入れれるもんなら15点くらい入れたいけど、10点もってけコノヤロー!
MLRSさん (7点)
個人的には彼についてもっと語って欲しかった
ちょっとキツイ(というか定番な)言葉が気になります
こういう男が、男らしい男ではないかと思う
ぐー!さん (8点)
ほとんど台詞だけなのに久瀬と佐祐理の表現がとても上手かったと思います。
序盤の久瀬の物言いとかはいらいらしましたが、そういうのは作者さんの手の内で踊らされてるだけですからね。
後、久瀬に関してはオリジナル色がどうしても強くなってしまうのであえて何も言いませんけど、佐祐理さんの包容力がこの話では小さくみえてしまうかなと思いました。
まぁ、それを表現出来る場がこの話には限られているのでしょうがないと言えばしょうがないんですが、でもラストの友達云々のくだりは久瀬よりも佐祐理さんにもっと見せ場を作っても良かったんじゃないかと思います。
この話は久瀬ばかり勝ちすぎていますので……
それと、最初と最後の百花屋語りは正直邪魔です。
無くて良いというか無い方が後読感とか良くなったんじゃ無いかと思います。
後、スペースの空けすぎがちょっと気になりました。
まぁ、でも入り込めるだけの良い作品だったのは確かなので8点です。
なんか色々上で言ってますが、それだけ思い入れる事が出来た作品だったという事で赦してください
つうじいさん (8点)
二人のキャラが正直私の思っているものとかなり違います。
しかも、かなり重いテーマながらも、それでも面白いと思ったのは、
無駄な地の文がなく軽快に読み進めることができたからでしょうか。
台詞中心でこれだけ上手に展開していける文才は素直にうらやましいです。
最後の『百花屋』の語りがなければもう一点プラスでした(すみません)
つうじい的インパクトナンバーワン作品賞を差し上げます。
電光刑事バンさん (9点)
見事だ。
久瀬に関しては結構嫌われてしまう傾向があるのだが、それを佐祐理を交える事で比較し、ある一定の結論に達しているのがいいです。
ただ、途中で佐祐理が佐祐『利』にさえなってなければよかった。
Xardionさん (7点)
前半のやり取りについては、十分ありそうな未来だと感じました。
佐祐理さんの言い分も、久瀬の言い分も、それぞれの立場からしたらもっともなことだと思います。
後半ですが、2人の歩み寄りが性急かな、と思いました。この2人に関しては、微妙な変化を匂わせるくらいで良かったんじゃないかな、と思います。
個人的な好みだと、佐祐理さんが久瀬ひっぱたいても良かったかなと。久瀬はそれくらいの台詞ぶつけてますし。
後、シリアスな展開でこの空白行の多さはちょっと読みづらいものがありました。空白行は、書き手の感覚と読み手の感覚がずれていると途端に邪魔者になってしまうのではないかと思っています。
復路鵜さん (8点)
綺麗にまとまって、とても良い話だと思いました。
琴吹 邑さん (3点)
語り手が百花屋そのものって言うのは、面白いアイデアだなと思いました。
でも、久瀬の語りが何か好きに慣れませんでした。
言ってることはよくわかるんですけどねえ・・・。
Garaさん (5点)
むー……定番の「久瀬視点からは悪いのは舞」のパターンを持ち出した割には特には発展無い話ですね。
「プレイヤー視点」を代弁した佐祐理と言い争わせて、久瀬の正論に論破されそうになると争点が移る。それを何回か繰り返して、最終的には「一弥」という久瀬にはどうやっても不可侵である「過去」を持ち出して、久瀬が譲歩する。
正直、議論になってませんね。
ラストには、話を和解に持ち込むためか、「久瀬の孤独」なんて設定を突然付加されて、佐祐理が歩み寄って終了。
正直、作者さんの考える所の「双方の言い分」を延々読まされただけという印象でした。折角作品内で争わせたんですから、もう少し議論自体の結論が欲しかった所です。
かきさん (3点)
二人に違和感が。行動に一貫性が感じられませんでした。話していく内にお互い少しずつ変わっていったのだとしても、です。
それぞれのセリフには確かに意味があって、意図があるのでしょうが、全てその場凌ぎ的な印象。こう感じるのは僕だけなのかなぁ。
あとは、安易な擬音はできるだけ控えた方がよろしいかと。
手厳しい評価となってしまいましたが、ご容赦ください。
Revinさん (6点)
これが議論ゲームだったら、多分久瀬が勝つと思う(笑)
どちらか一方が、あるいは両方が馬鹿に見える議論というのは、あまり好きじゃない。
できれば両方が二律背反の意味そのままの正当性を持った熱い議論を希望したい。
好きなキャラクターを大衆的な論理で汚したくないという思いがありましたゆえに。
例えば、公益を説く舌の根も乾かないうちに、公共の喫茶店でカップ割るなよ・・・とか。
方向性自体は好きです。
2%さん (5点)
久瀬が佐祐理(たち)を諭す、という構図のSSはこれまでにもいくつか読んできましたが、その中でもこの作品は久瀬が強すぎず佐祐理が愚かすぎず、ちょうど良いバランスに収まっていて好印象です。ラストがほのぼのしていて読後感も爽やかだし。ただ、最初に「百花屋の思い出話の一ページ」と明示して語り始めたおはなしを「私の名前ですか? 私は『百花屋』と申します」で結ぶのはかなり無理があるんじゃないでしょうか。
VALさん (5点)
久瀬の扱いが上手いと思いました。いい人すぎず、悪人すぎず、正論と呼ばれる物を述べる。
ただ、私には話の主題がちょっと合わなかったので……ごめんなさい。
earthyさん (5点)
言いたいことは分かります。しかし、この二人がこの先友達になっていけるとは
とても思えません。佐祐理さんはともかくあの久瀬の態度を見る限りは。
滝粥さん (10点)
久瀬リスペクト。
久瀬のひねくれ方と正論がツボでした。ああ、かっこいいw
皮肉のつけ方もとても良い。最高。
しかし、佐祐理の弱々しさも少し度が過ぎたような気もします。
「三人一緒にずっとはいられない」と指摘されなくても分かってる事、他人に言われたぐらいで揺らぐようにも思えませんし。
いや、話の流れや、友達への盲目さを重点に置かれたかもしれませんが。
ともかく、大好き、拍手。
コンタミンさん (9点)
登場人物二人の会話を主体とした話の場合、視点を一人(主役)に固定したほうが心理の描写が容易なのですが、この作品は視点を外部に固定した完全三人称で書かれています。
これが大当たりでした。
登場人物の心の声を書かずに、状況描写だけで心理を表現しようと奮闘努力した跡が随所に見られ、その結果、二人の心が少しずつ変化してゆく過程が見事に表現されていると感じました。
また、起承転結のストーリーの流れに沿った心の動きが見られ、違和感無く感情移入することができました。
私は登場人物の心理変化を書くのが苦手ですので、この作品における表現方法はぜひ参考にしたいと思います。
Natsuさん (1点)
怒ったり泣いたりといったアクションが大袈裟です。
誤字チェックはしてください。
改行しすぎで読みにくいです。
好みに合いませんでした。
以上。
竹仙人さん (6点)
日夜こうして男女間の修羅場が繰り広げられているというのか……っ!
いや、一度行ってみたいです。
なんだろう。ミョーな説得力がありました。感情と理屈の割合が絶妙と感じてしまったからかも。
雨音さん (6点)
名前の誤字に関しては他の方が指摘してくださっているでしょうから、特に何も言いません(ぉ
それはともかく。
佐祐理さんってこんなキャラだったかなぁと首を傾げてしまいました。
積極的に他人の意見と対立する様なキャラではなかったように思います。
あるいは、たとえ対立しなければならない状況に陥ったとしても、
相手を論破する事を目的としないキャラなのではないかと。
実際、ゲーム中において、舞を助けるためでさえ、そこまで出来なかったわけですし。
この辺りを変化を、時間の経過を理由に納得するにしても、
そうなってくると今度は大学生にしては幼すぎる内容が問題になってきます。
また、佐祐理さんの語りが無かったのは唯一の救いになっていると思いますが、
それでも、それを説得の手段として扱う佐祐理さんも、それで納得する久瀬も、
正直な話、かなりどうかと思いますよ?
舞の事情と現実の差異は問題となって当然ですし、
その辺りをSSとして作り上げてくれているのは有難いところですが、
出来ることならば、もう少し『大人』になってから物語であってほしかったです。
Manukeさん (8点)
むむ、これは評価が難しいですね。
前半の久瀬君はとてもいいと思います。舞踏会の被害を指摘するあたり。
微妙にイヤミっぽいところとか、素敵(笑)
ただ、後半はちょっといい人っぽくなってしまって、久瀬君の持ち味が薄らいで
しまった感がありました。物語としては奇麗に纏まっているんですけど。
それから、激情に駆られてカップを叩きつける部分が少し頂けません。特に話し
ている内容が内容だけに。
有効票 | 42 | |
1 点 | 2 | (4.76%) |
2 点 | 1 | (2.38%) |
3 点 | 5 | (11.90%) |
4 点 | 5 | (11.90%) |
5 点 | 7 | (16.67%) |
6 点 | 6 | (14.29%) |
7 点 | 4 | (9.52%) |
8 点 | 7 | (16.67%) |
9 点 | 2 | (4.76%) |
10 点 | 3 | (7.14%) |
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