卒業
作者:Piro-Sukeさん 第 7 位(54.04 pts)
Foolisさん (7点)
従兄妹どうしの結婚。
それは確かに禁忌ではありませんが理解を得られるのはすこし難しいでしょうね。
そういうテーマは面白かったです。
また人物も良くかけていて良かったです。
ただ、ちょっと最後のしめがイマイチだったかなぁと。
Longhornさん (6点)
ん、んー。
こりゃまた厳しいというか、勝手な親御さんですね。僕の"祐一の親"と同じイメージではあるんですけど。
なんで従兄弟同士の恋愛にここまで怒るかな。しかも種蒔いたのは自分たちなのに。
その上、名雪の母親の秋子さんはこの話を読む限りでは、少なくとも反対はしてないわけですよね。
まあ、世の中こういう親も多いんでしょうね。確かに従兄弟同士の結婚は世間体が良くないって土地もあるでしょうから。
でもここまでするかねえ……。
しかし祐一、大人しいですね。もうちょっとゴネたって罰は当たらないと思いますけど。
いや、この親に育てられてれば当然か。抵抗しても無駄っぽいですし。
逆に言うとその程度の繋がりだったわけでしょうね。
桜は1年すればまた咲くわけで、二人ともまた新たな恋を見つけるんだろうな。
あ、文章は普通に上手でした。書きすぎ感もなく文体もこなれてました。
じゅうさん (6点)
基本的によい言葉を選ばれている文章だと思います。
ところどころで、行空けを使われていますが、
そこはあえて行あけするほど、強調すべき文でもないと思いました
(駄目な文という意味ではなくて、他の文と同程度の重みである、という意味です)。
MLRSさん (6点)
そういう納得の仕方もあるのだと思いました
結局、甘酸っぱい若さは変わらなかったのかしらん
それから先が気になるところで
ぐー!さん (7点)
なかなか面白い発想のSSでした。
名雪の心の流れ方が秀逸だったと思います。
あまり好きなジャンルでは無かったのですが、とても楽しめました。
ただ前半にもっと名雪と祐一が恋人同士である事は表現するべきだったんじゃないかと思います。
後半でそれが急に表面化したと若干感じてしまいましたので……
つうじいさん (6点)
文章量によるパワーと予測しなかったラストに驚かされました。
まあ、でもこういう答えにたどり着く人もきっと少なくないんだろうな、と思いました。
アルエムさん (8点)
名雪の心情、祐一の心情が、とても巧いと思いました。
電光刑事バンさん (2点)
祐一×名雪。
このカップリングを両親が反対するというシチュエーションは今までにもいくつか例はあるが、その理由までかかれたものはなく、これもまた例外ではない。
意外と知られていないのだが、いとこ同士の結婚は親が双子、所謂一卵性双生児の場合は結婚できない事になっている。
それは親族としての関係は四親等離れているが、遺伝子的には父親、あるいは母親の違う兄弟にすぎないからである。
こうした理由から結婚できないのだと書くならともかく、そうした内容がないのでは単なる名雪イジメですな。
あおさん (9点)
恋愛はいつも綺麗で甘いものじゃない、現実と向かい合っていかなきゃいけないものだ、
そんな感じでしょうか。良かったです。
もうちょっと詳しい描写も欲しい所でしたが、
復路鵜さん (6点)
祐一や名雪の心情描写が上手いなあと思いましたが、一番最後のところは蛇足のように感じられました。
まてつやさん (9点)
巧い。あと、好きだ。好み。
マイクォーさん (7点)
いとこならいいんじゃね?というオタの軽い考えを真っ向から否定する現実的なのがいいですね。
こういう終わり方も好きです。
欲を言えば、もっとKanonらしさを出して欲しかったですね。
琴吹 邑さん (4点)
よくわからないなと思ったのが、いとこ同士の結婚って、殴られるほど反対されるものなのかなということでした。
まあ、この話で、そこを否定したらいけないんでしょうけど。
お互いに好きな人同士が、離れなきゃいけない寂しさって言うのが伝わってきたおはなしでした。
Garaさん (4点)
むー……シリアスストーリーとしては十分良作です。傑作とさえ言えるかもしれないです。
ただ……「KanonのSSとして」評価してしまうと……「納得いかない」というのが正直なとこですね。
このSSで個人的に何よりも大きく引っかかったのは「秋子の態度」です。
祐一と名雪の関係を傍らで見守ってきた筈の秋子が、「祐一の両親に『ばれた』」途端に「我関せず」を決め込むなんて、どんなに頑張って「SSに描かれていない事情」を考察しても納得できません。
仮に秋子が全面的に祐一と名雪の味方に回るのなら、祐一を引き取るという選択肢だってある筈です。それを最終武器に、姉夫婦の説得に尽力する、位の行動は秋子ならしてくれそうなもんです。
少なくともこのSSの秋子は「Kanonの秋子さん」では有り得ません。
また、秋子程は極端では無いものの、祐一の行動も納得いきません。
「ばれたら従うしかない」と考えて、「地元の学校を受験していた」なんていう、「間違った方向での用意周到さ」を見せる祐一も、「Kanonの祐一」には見えません。名雪で無くたって「こんな祐一知らない」と気持ちが離れそうなもんです。
秋子も祐一も、「その程度の覚悟なら最初から止めろ」と言いたくなるような「安易と優柔不断」に染まったキャラクターに造り替えられてます。
ifストーリーとしてもちょっと受け入れ難いですね。
かきさん (8点)
切ない……。哀しいけれど、すごく綺麗なお話でした。お見事。
何よりも締め方が素晴らしい。短いながら、全体の雰囲気を包み込むようなラスト。最高です。
祐一がちょっとあっさりしすぎていたような感じがしないでもないです。その後のセリフがあるにせよ、個人的にはもう少し何かあっても良かったような気がします。
Revinさん (4点)
綺麗なんだけど、面白くなかった。
展開に乗せられている作者の意図、読者に与える印象の意図が、どこかで見たようなもののように思えて、鼻についた。
原作の、善の世界観を濫用しすぎなんじゃないかと思いました。
例えば、描写されている成長は難しいものなのに、こんな短い時間で達成できてしまっているというのは安っぽすぎると思います。
2%さん (9点)
上手いなぁ、の一言です。こういうどこか漠然としたテーマでストーリーを作れること自体が凄いし、物語の構成というか文章の配置も巧みな印象。少なくとも、読んでいて物足りなさや不快感を覚えることは全くありませんでした。祐一両親の対応や祐一自身の決意はともかく、名雪シナリオの延長上に「気付かない内に激流に呑まれて」いた彼女がいて――という設定は説得力があるなぁ、と。ついでに、最後の台詞が無性に気に入ってしまいました。
VALさん (6点)
んー……一つの区切りとしてはあると思いますし、最後の締めとかも見事だと思ったんですが。
何だろう、幻想とか、激流とか、そう在れた最後の瞬間とか。
……きっと、私もそう変わって欲しくないんだと思います。受け入れられない、とは言いませんが、一種の寂しさを感じました。
上手いだけに、余計に。
earthyさん (9点)
しみじみと心に残る良い話でした。
ただ、母親が祐一を殴るのは少しやり過ぎだと思います。
滝粥さん (6点)
静かな感じが出ていて、とても良い。
中盤からの展開や、ほかでありがちな方向からの脱却が見れ、とても面白く感じれました。
どこか完結しているようでしていない所がとても好きです。
名雪の最後の一言で加点
コンタミンさん (10点)
今回のこんぺで、最もすばらしい作品でした。
別れ話を綺麗に、しかもハッピーエンドとして描くのはとても難しいことだと思うのです。
ですがこの作品では、未来につながる前向きな別れを見事に描いていました。
そして作品を通して流れる空気もどこか儚げで、哀しくて、でもとても暖かくて……。
描写に使われる言葉の一つ一つにも注意を払い、作品のイメージを大切にされている印象を受けました。
文句なしの10点満点です。
余談ですが、この作品から「女性」の匂いを感じました。
女流作家の作品を好んで読んでいる、もしくは作者自身が女性ということはございませんでしょうか。
見当違いでしたらごめんなさい。
KATUOさん (6点)
うーん、よくわからない。どうして名雪と祐一は今までの全てを忘れて、また最初から始めようという結論に至ったのでしょう? そして忘れると言っておきながら、最後に祐一との思い出を連想させる台詞を名雪が言っているのもおかしいです。
Natsuさん (4点)
時間軸がわかりづらいと思って何度か読み返しましたが、元凶は最初のシーンでしょうね。あのシーンのせいで複雑なサンドイッチ型の構成になっており、ここを削って読めばずいぶんわかりやすくなってます。普通に現在から未来へ順番に展開した方がよかったのではないでしょうか。
それからこの作品の香里と北川のように、キャラを背景化させるのは好きではありません。
竹仙人さん (5点)
長かった……これほど長い20キロ以下は初めて読みました。
題材はとても良いと思うんですが、どうにも調理法を間違えた印象です。
名雪のアンバランスさ、二人の幼い恋、盲信ぶり、お互いしか見えてない状況からの打破。というか決壊。
その変化を書き切れていたかというと……うーむ。
ひとつひとつのシーンに文字を割きすぎているせいで、かえって流れが詰まってしまっているように感じました。読んでいて長ったらしく感じてしまったのもそのためだと思うんですが。
文体が硬質な上に贅肉が多いので、こう、かなりアレでした。すとれす。
雨音さん (7点)
従兄弟同士の恋愛に反対する両親の気持ちも理解できますし、
また、名雪の不安(というか成長か)も非常に妥当だと思います。
なんせ、祐一に振り回されっぱなしの人生でしたからね(苦笑
過去から、幼かった自分から、従兄弟という関係からの卒業は、必要不可欠な展開なのかもしれません。
しかし、やや唐突感はありました。
もう少し詳しい説明が欲しかったところです。
それに、救いを求めた名雪から顔を逸らす秋子さんに強い違和を感じました。
あの状況で余計な口出しをしないのは大人の対応だとしても、
名雪から眼を逸らしてしまう(つまりそれに引け目を感じている)姿は、読んでいて少し残念でした。
Manukeさん (2点)
えっと……。
いとこ同士の結婚が反対されるというだけが理由では、ちょっと納得いきかねる
ものがあります。現代に限らず、いとこ婚をされている夫婦というのは日本では
珍しくもないわけですし。
現実問題としてタブー視する人がいるのは事実ですが、それで祐一が折れるとは
思えません。
名雪も、思考や行動が原作とはかなり距離があるように感じられました。
有効票 | 38 | |
1 点 | 1 | (2.63%) |
2 点 | 2 | (5.26%) |
3 点 | 0 | (0%) |
4 点 | 5 | (13.16%) |
5 点 | 4 | (10.53%) |
6 点 | 12 | (31.58%) |
7 点 | 4 | (10.53%) |
8 点 | 4 | (10.53%) |
9 点 | 5 | (13.16%) |
10 点 | 1 | (2.63%) |
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