花びらの向こう側

作者:KATUOさん   第 2 位(54.74 pts)

Foolisさん (7点)
古河に恋をした少年の話。
ほんとになんか甘酸っぱいというか、青臭い恋愛ものでよかったです。
話の雰囲気とかも大好きでした。
よかったです。

奏鳴さん (7点)
 テーマそのものはとても共感できる話なのですが、オリキャラや原作のキャラに至るまで人物の造形が平凡で、ラストのテーマ部分が出てくるまでは少し退屈でした。
 また、テーマをラストだけで示すのではなく、彼らに空いていた心の穴を匂わせる描写を、前半部分でちりばめておいた方がよかったかもしれません。それだけで、主人公の人物造形も変化が出るでしょうし。

峰生ゆたかさん (8点)
 中盤熱く、終盤しんみりと。文句なしに良かったです。
 ラストの「穴」の比喩表現が少し唐突かなとも感じましたが、渚との掛け合いは良いなぁと思いました。

しんかさん (6点)
面白かった。オリキャラさんの視点とか、気持ちとか、スゲェよくわかる感じも読んでて気分よかったです。渚が妙に可愛いところを見ると、渚信者さんか? とか思ったり……(笑)
キャラにも、SSにも愛の詰まった面白い作品でした。私、この作品好き。

かきさん (9点)
いいなぁ。見事です。
最後の方、二人の会話が凄すぎ。嫉妬します(えー
オリジナルの主人公でもこれだけやれるんだと。妬ましい以上に(笑)ちょっと嬉しいです。
そして渚可愛すぎ。魅力あふれすぎ。嫁にください。
Manukeさんを予想してみるもあんまり自信ありません。

りきおさん (8点)
「オリキャラ」と言うだけで普段は嫌悪感を持ってしまうんですが、
十分、本編にいておかしくない(名前が無いだけ)キャラで、
すんなりと読むことが出来ました。
それに、なかなか面白かったです。
展開とかに目新しいものはありませんでしたが、こうやって名も無いキャラに
焦点を当てたSSってのは新鮮で良かったと思います。

渚…こうやって見ると罪深いなあ(^-^;

すなふさん (8点)
 普通に巧い。一番くどくない一人称だったと思います。これなら、物語にすっと入り込めます。それに、オリキャラな割には、作者自身があまり出てこず、あくまでキャラをキャラとして立てていったのは良かった。
 3on3の裏側をチョイスしたのもなかなか無い着眼点だったと思います。新鮮でしたし、試合の生き生きとした描写を素直に楽しめました。良作をありがとうございます。
 しかし、青春やね。

藤村流さん (8点)
オリキャラを上手く使い切ったなと思いました。
抵抗なく読み進められたのは、最後までキャラの思いが一途だったからだと思います。
最後の最後に、あともうひとつ書き込みがあれば、というところでした。
全体の文章量と比較して、そこだけがあっさりしすぎていたように感じました。
中盤の盛り上がりは最高だったので。

pentiumさん (5点)
『埋められる人』というフレーズはかなり良い印象でした。
ただ、重要な位置付けのキャラがオリジナルだったのはちょっと…
この辺は好みになりますし、意図も分かりますが正直コンペの作品としてはどうかと思いました。
いや、面白かったですが好みが合わなかったと言うことでしょうね…

Manukeさん (9点)
いいですねー。
木村君は朋也が原作で言っていた、「奥手で、ちょっと気弱な奴」なんでしょうか。
木村君が爽やかなキャラクタでしたから、気持ちよく読むことができました。
3on3での朋也との絡みも良い印象です。

ところで、第三章冒頭での「11ヶ月も経ってから」は少々混乱しました。
一瞬、3on3と創立者祭の間が11ヶ月あったのかと思いましたので。
「古河とまともに話す機会」ですから間違ってはいないんですが、ここでその一文を挿
入しておくのなら、創立者祭とは別の話であることが分かるようにするべきかな、と。

雨音さん (5点)
うーん、難しいなぁ。
この木村という少年は実に青春少年(?)なわけですが、
それにしてはあんまりにも綺麗過ぎるなぁと。
もちろん、ドロドロしてれば良いってもんじゃないのですが、
綺麗過ぎるのもいまひとつ面白みが足りないような気がします。

というか、作中では何とか木村くんの存在に意味があったように語っていますが、
実際のところ、彼の意味ってそんなに大きかったのかなぁ、と。
オリキャラを登場させてまで書かなければならないような裏場面ではないように思いました。

ふうがみことさん (9点)
 読み始めの頃は「なんか物足りない」という印象でした。主人公の口調も文体もあっさりしすぎていて、所々に出てくる一人突っ込みや独白も、正直滑って見えていました。
 ストーリー展開もさらさらと気にもならずに流れていくだけで、いまいち気分が乗らない。原作の裏舞台であることが仇になって先の展開が読めるということも手伝っていたでしょう。
 しかしバスケの試合が始まり、読み進めるにつれてだんだんとその印象が変わっていきました。そして終盤にくると物語の中に引きずり込まれていました。冒頭部分で感じていたあっさりとした口調・文体・ツッコミ独白。それらの積み重ねによりどこか満足感を味わえなく飢えていて、しかし何事にも踏み込めず一歩引いたスタンスを取り続ける、熱くなりきれない空虚さを持った主人公……そうしたイメージを植えつけられていたからだと思います。それが最後の「埋められる人」というキーワードに重なったからこそ、土壇場に来て一気に引きずり込まれたんだと思います。また「穴を埋めたのは自分たちの力」という言葉も、主人公と渚たちの関わりを小さな範囲にとどめた物語の構成がそのまま表しているように感じられてしまい、もう脱帽。
 気が付けば、私が当初感じていた不満は全てひるがえって、物語の最後に活かされるという凄まじい罠w。いやほんとうに、力作だと思います。最後の主人公と渚との会話では、舞い散る桜並木の坂道で、風に髪をなびかせながら語り合う二人の姿が妄想全開で浮かんでいましたから。そうか、木村ってこういう顔なのか、と勝手に納得していたりしてw
 テーマに沿って演出されていた全ての事柄に、なんか参りました。読者としてこのSSが好きなことはもちろん、同時にこの作者さんの物書きとしてのスタイルに感服です。



有効票18 
1 点0(0%)
2 点0(0%)
3 点0(0%)
4 点0(0%)
5 点3(16.67%)
6 点3(16.67%)
7 点4(22.22%)
8 点4(22.22%)
9 点4(22.22%)
10 点0(0%)


掲示板  home