春まであと少し

作者:峰生ゆたかさん   第 8 位(52.03 pts)

Foolisさん (8点)
お見事。
汐との葬式の後のシーンを渚の過去とあわせて書いたのは秀逸だと思いました。
雰囲気もよく面白かったです。



ただ、智代の
「ずっと続いていく愛はある、絶対に」
この台詞は個人的に余計でした。
余計、というか用いるならちょっと説明不足というか。
智代は、まず間違いなく朋也と結婚して朋也と死別で別れたのなら再婚しません。
ですが、渚はそれを望むでしょうか?
それを考えるとちょっと余計かなぁと。
まぁ個人的願望なので気にしないでいいと思います(苦笑

アルエムさん (9点)
 渚と汐を亡くした後の朋也の心情、それを気遣う智代の心。それらを繊細に繊細に表していて、ぐっと来ました。
 最後に原作の冒頭とリンクさせていくところが凄く巧くて……ああもう、なんていうか、もう、この作品を見れたことをうれしく思います。ありがとうございます。

まてつやさん (8点)
 こういうのって、キレイにみせるの大変だなと思うのですが。
 最終的に、なんだかとても納得させられたものですから、良かったです。

totoさん (5点)
んー、ラストにタイトルを持ってくるという試みは面白いと思うんですが。
でも<title>タグ使っちゃうと、僕にはちょっと間が抜けて見えてしまったんですよね。
まあ色や書体があまりかっこよくない(笑)というのもあるんですが。もう少し改行+センター寄せする感じだったら良かったかもしれません。

文章は文句なしです。展開はちょっと物足りないかも。

奏鳴さん (5点)
 なんとも判断に困る作品です。
 この物語における智代の役割は、きっかけ以上の役割を果たしていないように見えて、結局朋也一人の話に思えてきます。
 それはそれでアリなのかもしれませんが、そうだとしても智代である必要がこの話には見出せませんでした。
 あるいは、智代視点の描写でもあったなら、まったく別の面白みを見出せたのかもしれません。それが作者の本意に沿うかどうかは分かりませんが。

しんかさん (3点)
途中で終わったように感じで、尻切れトンボだなぁ〜と思ったらnextページがあったのね、ビックリした。
う〜ん、でも終わり方がなんか微妙。つまらないわけではないけど、面白いわけでもない、微妙。

KATUOさん (8点)
原作の渚の言葉はとても重く、深く、簡単に答えることなんてできないものだったんだなあと、このSSを読んで気がつきました。とてもおもしろかったです。大切なものを失った朋也の心情もよく表現されていたと思います。希望の見えるラストも大好きです。
大好きなのですが、なのですが、智代の「あの一言」はどうしてもいただけません。あまりにも見慣れたフレーズだったからなのか(特に最近)、これまでの雰囲気が崩れ、一気に冷めてしまいました。

かきさん (7点)
ゆたかさんかな?
ところどころこなれていない感じを受けましたが、やはりそれ以上に光るものが。
後半、渚を思い出すところの演出が特に好きでした。そこからのラストも見事。
こういう見せ方得意ですね。某作品でもそうでしたし。ただ、そこが印象的な分、どうしても汐さんが薄くなってしまったかなぁと。
あとこれいつも言ってることなんですが、智代さんってこういう脇役とか失恋とか「幸せでない形」でこそ輝きますよね。
書く分にはいいんだけど、まぁ何とも報われない女性です^^;

りきおさん (5点)
正直、微妙です。良いのか、悪いのか。
智代を登場させたのは、あのセリフを言わせたかったから、なんでしょうか?
暗めの文体は嫌いでは無いのですが…。

曖昧に終わってしまった汐編の終わりとしては、
1つの答えを出しているな、とは思いました。

すなふさん (6点)
 汐ルートバッドエンド後、再び歩き始めるまでの朋也と、そのきっかけとなった智代の些細な行動。さりげなく物語を誘導していって、キャラを更生させるという手法は好きですし、成功していると思います。描写がとても丁寧で良かった。お茶を勧め、夕食を作って食べるシーンなんて、ただそう描写しているだけなのに、じんわりと来ました。ああ、でも、ラストにタイトルを持ってくるのは、フォントの関係もあって効いてなかったです。
 あと、私はやっぱり智代が好きなんだな、と思わされました(笑)

藤村流さん (6点)
タイトルの使い方に感服。
まさにそこから始まるという感じでした。
後半、少し文章がくどかった印象がありました。
智代アフターの台詞を持ってきたところなど、狙いすぎた部分があったかもしれません。

pentiumさん (6点)
最後に前向きになってくれる展開はかなり好きです。
後は智代のキャラに、違和感を感じなかったのはかなり好印象でした。
ただ最後が何となく駆け足的だったかと思います。
その辺が唯一、残念だと思いました。

Manukeさん (10点)
なんと言いますか、うまく言葉が出てきません。
良い作品をありがとうございました。

雨音さん (8点)
重苦しい雰囲気のなか、智代が登場し、
いったいどんな展開になるのかと思っていたら、
終始、静かに進んでいって、少し驚きましたが、こういう雰囲気は好きです。
随時差し込まれる回想の言葉がどれも印象的で素敵でした。
ラストにタイトルを入れる形式も、結構好みだったりします。
朋也の心に降り積もった冷たい雪のとける音が聞こえてくるような、そんなお話でした。

不満点としては、どうして智代だったのか、の説明が無いことでしょうか。
過去に大きなつながりがあったわけではない彼女が登場することの必然性がないように感じます。
別段、他のキャラにしていたとしても、大きな変化はなかったのでは?
このあたり、智代だからこその展開がほしかったように思いました。

ふうがみことさん (6点)
 読み始めてまず感じたことは、雰囲気作りに失敗しているな、ということでした。
 寂寥感か虚無感か、大事なものを失った人間の心情を表現しようとしていたのでしょうが、文章の向きがぶれすぎてる気がしました。
 例えば冒頭の数行では淡々と素っ気無く葬儀の様子が描かれています。これは悲しみが大きすぎる際の描写としては常套手段ですが、その後すぐにタバコに関して心情の独白が入ってしまう。この時点で主人公が無感動ではないと読者に感じられてしまうと思うのです。
 ところがその後も淡々と素っ気無い描写は続く。ところどころに独白を交えて。その結果、表現方法に一貫性が見られずどうしてもちぐはぐに感じ、主人公の悲しみが深いとは感じられなくなってしまう。
 読者の頭の中にはセオリーとしての表現方法が既にインプットされてます。なぞるにしても覆すにしても、そのセオリーを意識して書かなければ上手く読者操作はできないと思います。
 主人公の心が通常とは違っているのだと伝えるために冒頭のような文体を選んだのならば、作者さん自らが感情を殺して耐えて書かなければならないかと。主人公の心情を伏線のように小出しにするにしても、それはあからさまに行ってはいけない。漏れないように亀裂を手で押さえているのにどうしてもその隙間からこぼれてくる、そんな書き方が私は好きです。個人的な趣味の話ですけどw 

 あと一番気になった点は、このSSは読者に主人公の心を「紹介」してる印象があったんですよね。
 そうではなく、主人公の心を筋道立てて読ませて欲しかったです。



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