栞

作者さんは硬軟合わせたたくさんの小説を読んで勉強された方とお見受けします。
７点と低い点数なのは、栞と祐一が昔出会っていた、
という運命を付加したことに意味を見出せなかったからです。

んと、ごめんなさい。私には合いませんでした。
（原作の方が好きなので）

なんと言うか、美坂姉妹と祐一との接点を作ろうとして失敗しているような気がします。
そもそも六年前なら、七年前のあゆの過去はどうなってるんでしょうか？
それとも祐一は、そんな嫌な事は全部忘れている薄情な人間なのでしょうか？
子供のころから両親の仕事に都合で転校が多いという、祐一の設定はどうなっているんでしょうか？
長いわりには妙にまとまりがなく、しかもその内容にはゲーム原作の雰囲気がない。
これなら無理に二次創作をするのではなく、はじめからこういう人達の物語として書けばいいと思います。

その文章力、構成力には脱帽します。
ですが、この話に１０点をつけるには私の理解力が足りないようです。ごめんなさい。

余談ですが、子供の祐一がかわいいです（笑）

上手いです。今回の祭りで一番でした。
ですが、個人的には物語の世界観を認めたくない自分が居ます。
その辺は嗜好の偏った私の好き嫌いなので、気にしないでください。

アンチkanonというか、原作の栞シナリオを皮肉った上での再構成という印象を受けました。
内容的に面白いですし、文章表現などもあえて文句を付けなければならない場所は無かったと思います。

　良い物語だったと思いますが、もう一つ、インパクトに欠けたかな、と思いました。

　それも一つの考え方、ですね。
　原作への配慮は最低限クリアした上で、上手く構成された面白いアイディア。良かったと思います。
　栞らしいというか……どちらかというと香里らしい、かな。どちらにせよＧＪです。