「境目のない世界」

特に前半の栞のグズグズとした心理描写が良かったです。

前半のシリアスさと後半のコミカル部分に少々ギャップを感じました。
登場人物の台詞が連続している部分も、もう少し間に地の文章をはさんでいただけると
読みやすいのですけど。

また、「私の心臓は冷たくカタカタと動く機械」という表現などからすると、明示はさ
れていませんが人工心臓ということでしょうか？　ちょっとガジェットとしては無理を
し過ぎのような…。
それとも、作中の表記通りペースメーカー？　だとすると、お話の内容にそぐわない気
がしますし。
（原作がKanonですから深く突っ込むのは野暮ですが(^^;)）

もっとも、ストーリーの根幹部分は良いですね。
けなげな栞と無茶をする祐一は、実にらしい感じが出ていると思います。
後半の病室での会話も、ほのぼのしていて悪くないです。

正直評価しにくいです、面白かったような、そうではなかったような。
後半はすごく苦手です。
後半の展開が予想を裏切られすぎた感じでしょうか。

前半のシリアスな流れと後半とのギャップがひどく、読みにくかったです。
また、キャラの書き分けが出来ていないために、誰がしゃべってるんだかわからないし、誰がいるんだかさっぱりでした。
ギャグならギャグ、シリアスならシリアスで徹底したほうがいいと思います。

はちゃめちゃなストーリーで状況説明が少ないのでわかりづらいです。
「えぅー」を多用するのもマイナス。
あんまり面白くなかったです。

なんというか、キャラが非常にSSデフォルメされたキャラだなぁ…と思いました。
おかげでシリアスな場面でえうえう言われて雰囲気がぶち壊しでした。
後、祐一の行動がストーリを無理矢理盛り上げる為になにか大きな事をさせてみようと言う印象を強く受けた為、重要な台詞とかが全部お飾りに感じてしまいました。
後、香里と名雪の備考シーンも蛇足的というか、無い方が良かったんじゃないかと思います。
もし二人を出したいなら、逆に二人の視点で祐一と栞のデートを追っていく様にした方が二人を効果的に生かせたと思います。
非常に世にあるkanonSS的な作品だと言うのがこの話総じての私の結論です

　うーん。最初から最後まで行き当たりばったりで書いているように思えたのですが。
　筋書きは全部狙っていたと仰るなら、私には理解できない類の物語のようです。

　とりあえず、地の文に敬語を中途半端に混ぜるのはやめた方がいいと思われます。
　あと、栞の語尾を「ですぅ」とか「ですう」とかにするのも、出来るだけ。

　内容については……ごめんなさい、個人的理由もあって好きになれません。
　別に三流ドラマのようだとか、それが悪いとかではなくて、キャラの考え方や台詞がどうも不自然に感じられました。