7位――
流れる日常のお話――


「いいよね〜」
「? えっと、何が?」
「時速40km/hで飛びまわる子猫さんだよ? 空を見上げたら猫さんがびゅんびゅんびゅんって飛んでるんだよ?」
「そんなにたくさんいるのかなぁ……」

第7位 空飛ぶ猫  2%さん   62.34 pts



「ジャンルはミステリー、だって」
「わたしはどっちかっていうと、ジャンルはねこさんだと思うよ」
「……ボクはそれもちょっと違うと思うよ」
「うーん、でもやっぱりミステリーは違う気がする。ほのぼのさん、かな?」
「あ、そうだねっ」

 そこに、小さな猫が一匹、二人の前に現れる。
 ……それと同時に名雪の表情が変わる。

「って、なゆちゃんっ!」
「ねこー、ねこー」

 ……名雪一人、猫を追いかけて行ってしまった。
 うぐぅ、どうしよう。そう呟きながら、残された一人で感想を見る。

「うーん……ほのぼのしてるのが好きな人は多いんだけど、たくさんのことが書いてあって、多すぎって人もいるみたいだね」
「まって〜」
「…………」


 あの子が目の前で空を飛んだらなゆちゃんも空を飛べるのかなぁ、とか夢想しつつ、あゆ一人で次のお話へ。


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