3位――
大切なチームのお話――


「……たらこ唇?」
「えーと、凄いタイトルだよね」
「それで……えーと、あゆちゃん、これって恋のお話だよね」
「うん、多分そうだと思うよ」

第3位 逆転サヨナラたらこ唇 〜もつれ合う快男児どもの唄〜  竹仙人さん   66.33 pts



 二人して、少し首を傾げる。
 それから、くるりとターンして、右手で銃を作って、撃ち抜く仕草。
 ……良く分からないのでとりあえずラストの真似。

「えーと、良く分かんなくてもいいと思うよ?」
「あ、お姉ちゃん達っ」

 二人の少女が、笑って手を振りながらやってくる。

「確かにあゆちゃんや――なゆちゃんには難しいかもしれないけど。でも、読んでみて素直にどう思った?」
「「楽しそうだったっ」」
「うん。だからね、それでいいんだよ。楽しめるようになれる、ってことだからね」

 楽しいことを楽しむ気持ち。人を好きな気持ち。
 どっちも、プラスの考えで。だからこそ、読んだら幸せになれるかもしれないということ。
 ラブは。コメディは。読んで楽しかった、それが全て。


 少し濃いラブコメに戸惑ったままの二人を余所に、次の作品へ。


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