針の上に天使は何人?

作者:Manukeさん   第 14 位(58.60 pts)

火散さん (5点)
【8点】
 不思議なことは全部、ジャンル「SF」で納得しておきます。
 その上で思うこと……素敵な友情のお話でした。大好きです。ダーナさん含めて。
 惜しむらくはラスト。もう少し続いて欲しかったような、でも適切なような、微妙な気持ち。
 とはいえ全体的には良作だったと思います。

夜の渡り鳥さん (5点)
【8点】
 今回タイトルの中で一番気になった作品でした。
 内容はそれ以上でしたが(笑)
 でもゴメンナサイ。さすがにこれは場外ファールでした。
 珍なる物は好きなんですけど、珍の方向性が(苦笑)
 ただ純粋に構成だけで見ればとても面白かったです。

はね〜〜さん (6点)
 カウボーイビバップをなんか思い出しました。フェイと栞は全然違いますがー。
 
 しかし今回は本当に普通のSSが少ないなぁ……と思いつつ。
 あゆと栞が被験者云々とかナノマシン治療とかに関してですが、相当真剣に書かれてるのは分かるんですが、ちょっと世界のバックボーン粗いです。

 それから世界の説明ですが。割と後半あたりから良くなって来ていますが(ダーナを狂言回しにして説明させるのは結構上手い手法ですから)世界が大体どうなっているのか、後は筆頭株主システムがどうかとか、世界を語るのを単純な説明じゃなくて、少しづつ景色なり会話なりで読者にも分からせて行く、そういう書き方に全体をすべきかと。
 かなり高いレベルの話をしておりますが、こういう話で勝負をかけにくる以上、読者もそういう目で見て来るくらいの覚悟がなければいけません。
 間違いなく、もっと書き込めるでしょうから。この作者さんならば。
 次に、香里の顔を思い出せず……という栞の下り。
 凄く重要なところでしょう、ここはっ! この書き方では早いです。もっと間を取るか、台詞をもっと考えるか。ぜひ再検討していただきたいです、ここの描写。
 それとあゆと栞の再会。ここも流してしまうのは勿体無いです。回想なんかも絡めて書くと、話に深みやコクが出てくるでしょうから(ラーメンじゃないですよ)


 ……とまあ、先に欠点から書きましたが、千年たっても変わらないあゆや栞のキャラ描写は凄くよくかけていますし、戸惑いながらもその環境に順応しようとする栞やあゆの様子は、見ていて頑張れと応援したくなる位にしっかり表現されています。
 それから舞台が31世紀ともなると、それこそ何でもかんでも好き勝手やれそうな気配ですが、そんな中で好き勝手やらずに説得力を持たせて描いているのは感心しました。
 それから針の上の天使。こういう絡め方は想像しませんでした。いいじゃないですか、中々に面白いですよこの表現。難解すぎて理解できる読者さん少ないかもしれませんけれど、私は気にいりました、このタイトルとこの表現は。
 ただ天使云々を聞いた事が無い人にはこのラストは滑りそうなんで、ちょっと人をかなり選ぶストーリーになってしまっているかな……とも思います。

 手前で色々と失速してしまっているのは残念ですが、こういう従来とは全然違ったアプローチでこういうのを書けるんだと、結構感心しました。
 ……こーゆーの書ける人、私の身近でお一人だけ知ってますけどね(微笑)

雪蛙さん (6点)
栞の気持ちを書くまでが錯綜しすぎかなと。香里の顔を忘れていること、思い出すこと、もっとカタルシス深く書く余地があると思います。
世界観そのものは好きなのですが。

琴吹 邑さん (6点)
SFですねえ。
お話はおもしろったんですけど、この話は、kanonのキャラじゃなくてもいいんではないかなとおもいました。
設定が生かされる分だけ違和感はないですけど、オリジナルのキャラでも十分おもしろいと思います。
普通はあまり考えないのですが、未来が舞台なだけに強く感じました。


基本点 3
話が理解しやすい 1
おもしろかった 1
気に入った言い回し 1


春日 姫宮さん (9点)
 本当に面白かったです。
 SFでもこんなに面白いSSが書けるんだなあ。と、凄く羨望。


【で】

雨音さん (10点)
なんというか……読んでいてため息の出てくる作品でした。
その理由の半分は、この作品の出来の良さに。
残りの半分は……そんな作品と一緒に評価される事になった自分に。
なんだか、泣きたい気分です(ぉ

いや、まぁそれはともかく。
素晴らしい出来でした。
文句なし。10点満点です♪

歩く人さん (9点)
これは良い。設定自体はありふれていますが、そこに栞とあゆを上手く絡めて物語を構成していますね。特に違和感は無かったです。世界観も違和感無く表現されていてイメージが掴みやすかった。あゆ、栞の心理描写も上手く描かれていて、なにげにダーナもいい味出ています。タイトルも上手い。良作です。堪能させていただきました。

Foolisさん (6点)
作者様はSSが好きなのでしょうか?読んでみてそんな感じがしました。
舞台設定が興味深かったです。
3001年、どんな世界になっているんでしょうね。

また栞とあゆのやり取りが良かったです。

2%さん (8点)
栞とあゆ二人きりの未来というのは通常の設定ではありえない配役なので新鮮でした。ナノマシンとか軌道エレベータとか、そういうネタは大好きです。

Longhornさん (2点)
二等寝台で1000年ですか。やっぱり解凍前には籤でも引いたりしたんでしょうか(←わかんないネタかも)
時間の経過の要因は別ですが、「終わりなき戦い」を思い出しました。
ただ、しかし何といいますか、それだけ、って感じがしてしまいました。せめて打ち切りっぽい終わり方なら、まだしも続編に期待とか思えたのですが。
よいSFはやはりストーリーあってのものだと思います。非常に残念です。

じゅうさん (5点)
未来世界の観光案内のレポーターとして栞とあゆを呼んで来た、というところでしょうか。
二人のドラマももっと見たかったですね。
とりあえず古典SF世界は懐かしかったです。

Amedeoさん (6点)
軌道エレベーターが針に見える視点を想像すると壮大ですね。距離的にも、時間的にも。
「答えは2人です」と言った瞬間に中年のおばちゃんたちがぞろぞろ通りすがっていたりしたら面白いなと思いました。なんかすみません。

広咲瞑さん (7点)
上手いっていうか、良いっていうか。何にしろ高得点で。
SFと言えば小難しいもの、名前も聞いたことないような理論がいっぱい出てきて、理系じゃないひとにはさっぱり楽しめないのーんってイメージがあったのですが、この話はすらすら読めました。
タイムスリップ以外のガジェット(こんな言い方しますっけ?)が、話に余り絡んでこないのは残念でしたが……病院暮らしという共通点を持ち、性格的にも柔和しそうな栞とあゆの関係に焦点を当てるなら、このくらいの書き方がいいんだろうなあと思いました。
そういえば、この時代の日本の風景とか建物事情って、やっぱり20世紀と全然違うのでしょうか。
在りし日の面影を探して、栞とあゆが生まれ育った故郷を尋ねに行く……とかいうシチュエーションが浮かんだもので。

電光刑事バンさん (5点)
 本当にKanonのSSかなあ、これ。
 別にKanonでなくてもできそうな気もします。
 微妙ですね。
 面白いし、話もよくまとまっているのですが、だからなに? という感じです。

竹仙人さん (4点)
 うーん、タイトル負けしているっス。
 こうも手の込んだ舞台を用意した意図が見えないというか、あゆと栞が好きで二人だけ残ってる世界が書きたかったのかなー、とか思ってしまいます。未来に飛ばされて混乱している、からあんま発展がなくて拍子抜けしてしまったので。持ち直しただけで終わってしまっても。
 現状説明やら何やら、読者に植え付けるべき情報の順位を誤ってる印象が強かったです。

まてつやさん (7点)
 栞が一人じゃなくて良かったー、あゆがいてくれて。
 この世界の設定やら描写やらはえらい想像力凄いと思うんですけど、これで終わられると物足りないというか。せっかくのでかい世界、容量関係なくもっといろいろな話を作って欲しいと感じました。

Natsuさん (7点)
説明が上手いです。読んでて退屈さを感じさせませんでした。
主要キャラがほとんど残っていない世界なのに孤独感や喪失感がありませんでした。
こういう終わり方もあるんですね。

あるてしもさん (3点)
 上手いが、だからどうしたという感じ。ここまで専門用語を交え、時には説明すらせねばならないような話を書くならいっそオリジナルでもよかった。
 カノンのSSらしくない、などと言うつもりはない。ただ、私は物語を読みに来ている。一概には言えないが、説明と物語で容量を使っている作品のどちらが話に深みがあるか、比べるまでもないだろう。

公 太郎さん (6点)
世界観がよく練られていると思います。個人的にかなり好印象ですが、KANONの設定からかなりとんでいる感があるのでこの辺の点数ということで。

猫竹林さん (6点)
SF好きの上、ロシア好きなので(笑)



有効票42 
1 点0(0%)
2 点2(4.76%)
3 点3(7.14%)
4 点2(4.76%)
5 点7(16.67%)
6 点11(26.19%)
7 点9(21.43%)
8 点2(4.76%)
9 点5(11.90%)
10 点1(2.38%)


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