ボクのこと、忘れてください

作者:Longhornさん   第 1 位(74.65 pts)

夜の渡り鳥さん (8点)
 KSLの感想掲示板でも感想書きましたが、読んでいて面白い作品で好きです。

うどんこさん (7点)
うーん、文章もネタも良いですし、面白いとは思うんですが、何かが物足りないです。
それは、感覚的な事なのでどうこうとは言えないです。ごめんなさい

竹仙人さん (6点)
 おおー。
 これまた珍しい話を見させていただきました。
 なんかスゲー無理やり感がありますけどw

Natsuさん (4点)
あゆは別人だったという設定のせいか、主人公をあゆとして感情移入することはできませんでした。
また、主人公と本物のあゆの口調が似すぎているというのも違和感を感じる要因だと思います。

VALさん (9点)
 文章はシンプルな一人称。
 内容は設定こそ捻ってあるものの、ストーリー自体はストレート。
 でも、参りました。

「あゆという女の子と祐一という男の子の現代のおとぎばなし」を大きく崩すことなく、もう一人の少女を加えたお話は見事でした。
 少女の想い。友情。素敵です。

 敢えて言うなら、最後の人形のタイミングが少しどうかなぁと。
 ストーリー的に必要なのは分かりますけど……やっぱり作者の都合が感じられてしまいました(苦笑
 ただそれは敢えて言うなら。素晴らしい作品、ありがとうございました。

Mumurikuさん (9点)
意外だった。

はね〜〜さん (10点)

 別にこんぺの練習じゃなくても良いですよ、今。
 本番で良いです、というかこれをぜひ1位に……そんな事を切実に思います(汗)

 この書き方……三月の空のLonghornさんかなぁ(本番じゃないからって気軽に作者予想ー)
 もの凄く斬新というか、私も全く考えさえしなかったあゆストーリー。

 最初、読み始めて半分くらいで
「あれはあゆだい! あゆなんだよっ! ほっといてー!」 
 そう思ってブラウザ閉じて採点回避しそうになった自分に言いたいです。このくそたわけ、と。私は危うく、最高の宝石をドブに放り込む所でした。

 単なる思い付きではなく、本当に何度も練られたのが明確に分かる構成。
 何ていうんでしょう。初日二日目は食い逃げしてたのに、そこから先、どうやってお金を用意してたんだろう……という疑問を持った事はありましたが。
 まさか、それをこんな風に展開させるとは。
 それに、この女の子(名前はありませんが)の台詞、ほとんどあゆそっくりですが、びみょーに本編中のあゆとは性格が違うんですよね。つまりそっちも混ざってた……という事でしょう。
 
 それにしても……何て悲しい状況なんでしょうか。
『人形を探し当てたら、ボクの体に入ってるときの自分も、きっと全部わかっちゃうってこと。あゆちゃんが今思い出せないことまで、全部』
 これを、ベンチにいる時のあゆが分かっていて。そしてその上で、全部分かった時点で(つまりペンチのあゆと憑依のあゆの記憶が一つになった時点で)夢が終わるのだと気がついていたなら。

 ベンチにいる時のあゆは、記憶が戻らない事を願いつつも憑依してる時のあゆの記憶探し(探しもの)を止める事は出来なくて。
 憑依してる時のあゆは、記憶が戻ったら、今の自分の状況が失われてしまう事に気がついていなくて。
 そして、この女の子はどちらのあゆに対しても今以上には何かをしてあげることが出来なくて。

 確実に終わりに向って自分の足で歩いていて、皆がまだ終わらせたくないと願っているのに、その歩みを止める事が出来ない。
 これこそが、一番不便で融通が効かない事だと思うのは私だけでしょうか。

「もう会えないはずの人に逢えて、話もできて、大好きなものもいっぱい食べられたし、楽しい時間も過ごせた。
 すごい奇跡だよね、って」
 悲しすぎです、この台詞。そして。
「だから、もう忘れない。都合のいいところだけ繋ぎ合わせた、嘘の過去はもう厭だ。どんなに汚くても、つらくても、都合が悪くても、全部乗り越えて行かなきゃいけないんだ。俺達、生きてるんだから」
 祐一はこういう奴です。ええ、間違ってもへたれなんかじゃない。この言葉があるから、私は涙を抑えて続きを読む事が出来ました。

 そして。たった一つの奇跡の使い方。
「どうして、祐一の相手は舞じゃなくて佐祐理さんなんだろう?」
 白状すると、2読目まではこの理由に気がついていませんでした。今……感想を書いていて初めて気がつきました。残ってるんですね、あゆの気持ちはまだ。

 唯一の奇跡は。あゆの一番側にいた子が。あゆには使えなかった奇跡も、あゆと繋がっていたこの子ならきっと使えるだろうから。
 これは……KANONのボツシナリオ……いえ、裏設定でしょうか? 一つたりとも、隙がありません。
 読後、何度も目が潤んでましたが。全身を吹き抜ける昂揚感が最後に私を包んでくれました。

 この感動に、そして素晴らしい話に。私は成さんの「また会えたらいいね」以来、私の中で出なかった二度目の100点をもって答えたいと思います。
 採点では10となってますが、脳内で0をもう一個付けて下さい(笑)あと、作者非公開+掲示板開設されなかったら化けて出ますのでそのつもりで(笑)

※たった一つの不満です! 作者さん! なんであなたは、これを本番で出さなかったんですかっ! それだけは小十時間問い詰め(略)


海星さん (7点)
よくできているとは思うものの突込みどころもそれなりにある。
うーん、まだ話を煮詰める余地があるような気がしますがどうでしょう?



有効票10 
1 点0(0%)
2 点0(0%)
3 点0(0%)
4 点1(10.00%)
5 点0(0%)
6 点2(20.00%)
7 点2(20.00%)
8 点2(20.00%)
9 点2(20.00%)
10 点1(10.00%)


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