八雲一家の七夕

　原作知らない作品の校正も時々やってるのですが、その経験で言うと原作知らない人でも楽しめる文章を心掛けた方がいいものになると思いますよ。
　原作知らなくてもそこそこ楽しめたと評した作品は原作を知った上で読まれる方には一層評判だったそうですから。

えーと元ネタ知らないのでそこは了承してください。
とりあえず、普通かと
良いところも悪い事もないって感じですし
ネタもありふれたものですね
ただ、ありふれたネタだからこそ元ネタ知らないと楽しめないかと…
これ読んで元ネタ知りたいとまでは思わないですし……

（元ネタ未プレイ）
　七夕ってこんな感じですよね。幼稚園以来まともに何かした覚えありませんけど。
　ほのぼのしました。

　うおっとぉ。
「ごちゃまぜこんぺだし、誰か一人くらい東方のＳＳ出す人いないかしら」とか思っていたら、Ｎｏ１にっ！　それも八雲一家のっ！！　作者さん、多謝多謝ー。橙萌え、藍萌えー♪

　おほんっ。えーっと。東方シリーズは原作でのキャラクター描写が決して多くはないので、ともすると何でもかんでも好き勝手書いて良さそうな印象を与えかねません……が。
　実際問題「東方キャラは基本的に深刻さとは無縁であり、生き方も本気でお気楽である」のでシリアスストーリーは最も作り難く、それ以外のジャンルでも油断すると簡単に東方の世界観やキャライメージが壊れかねません。
　私も最近、それを嫌ってほど実感……って、そんな関係無い事はさておき。

　そんな中で、東方キャラの持つ独特のイメージを崩さずに良く描いていると思います。
　紫の独白で進む地の文は実に紫らしいというか、掴み所の無い（つーか怪しい）紫の性格を良く掴んでいますし。

（えーと織姫と彦星だったかしら？　私なら空間に穴を空けて四六時中いちゃつくのに）

　まさに紫だったら考えそうな台詞です（笑）変なのが多い幻想境の妖怪の中でもさらに変な部類に入る紫、もの凄く書くのは難しいはずなんですが……描写は完璧です。少なくとも私にはそう見えました。
　短編としての構成も見事で、まさに私の思い描く「読者に短いと思わせない短編」を地で行く素晴らしい作品でした。
　あとは橙の「らんさまのしっぽのなかですきなだけねむりたい」には激しく転がりました（爆笑）

　が、２つ気になることが。

１　藍・橙の式神コンビの影が少々薄い
　八雲一家と銘打ってますからね、もう少し目立たせても良いでしょう。
　もっと読ませてください、という私のわがままな気もしますがー。

２　誤字が多い
×互いを理解で来ている　○互いを理解できている
×自が汚過ぎる　○字が汚過ぎる

　後は表現がこなれない所が散見されました。推敲不足が出てますよー。
　しかし、確かに良い話を読ませて頂きました。ありがとうございます。